サイトアイコン 山あり谷あり海外移住記

危なかった!!!「New Paper」の意味。。

■これまでの妊婦健診を振り返る

さて、昨日は妊婦健診でした。

帝王切開の予定日から丁度1カ月前、しかも娘の誕生日という、私にとっては特別な一日でした。

私はそもそも高齢出産で一人目を出産し、今回の二人目は前回の出産から6年空いての更なる高齢出産ということもあり、ここカナダで実に様々な検査を受けさせられました。

カナダの公的医療保険はイギリスと同じで基本的な診療は全て無料です。

なので、こちらに来て受けている妊婦健診費用、これからかかる出産費用 (帝王切開の手術含む) ・入院費用も無料です。

これがどれだけ有り難いことか・・日本もそうすれば間違いなく出生率の向上に寄与すると思うのですが。。

日本の妊婦健診も一部公費助成はされていますが、妊娠初期は自費の部分も多く、カナダ渡航前の日本での妊婦健診は万単位の出費でした。

更に、日本では任意&自費になる出生前診断や精密エコー診断のような高額な検査も、一切の費用負担なく受けさせてもらうことができました。

何度も書きますが、これは本当に有り難いことでした。

私の担当ドクターは口では「この検査を受けるかどうかは、あなた次第よ。」と言いつつも、とにかくハイリスク妊婦としてガチガチに管理されてきた今回の妊婦生活。

それもあと1カ月を残すところまで来ました。

前回の出産から確実に衰えた身体は各種検査でことごとく引っ掛かり、精密検査に何度も進みましたが、ここに来て、ようやく母子ともに安心できる状況になりました。

だからなのか、これまで「何か質問あります?」と常に淡々とクールに説明していた私のドクターが、ここ最近の妊婦健診では、笑顔なのです!!

検査での不穏な結果を受けて常に不安を抱える中、ドクターのクールな対応に寂しい思いをしてきた今回のマタニティライフ。

「この人、笑うんだ!」と感動すると共に、ドクターとしても、やっと安心ができて普通の対応ができるようになったのかも知れない・・と思いました。

きっと色々と心配されていたのだろうなぁとしんみりします。

先生ありがとうございます。

帝王切開も、よろしくお願いします。

■「New Paper」の意味をぐるぐる考えた10分間

さてそんなこんなで出産まで1カ月を切った妊婦健診。

「何か質問あります?」と笑顔で聞かれたので、これまで気楽な質問なんかできなかったけど、この雰囲気なら言えるかも・・と気になっていたことを言いました。

「あの実は、尿漏れがコントロールできなくて。今のところ尿だと思うんですけど、破水していた時に尿漏れと勘違いしたら怖いなって。」

はいちなみにこれ、もちろん英語で言いました。

めちゃくちゃたどたどしい英語。

ここに書けないくらい恥ずかしい、中学生レベルの単語をつなげまくった英語。

言う前に何回か頭の中で練習して、途中つっかえながら話しました。

英語へのコンプレックスも、最近は、「とにかく通じれば良い!」と開き直ることができるようになりました( ;∀;)

最初は怪訝な顔をして聞いていた先生も、最後のコメントを聞いたときに理解してくれて真剣な表情になり、「いつから?」とか「どの位出るの?」と質問してきました。

「本来は次の妊婦健診のときにチェックするんだけど、今日、子宮口の状態を見てみるわね。」

ということで、いつもは子宮底長を測り胎児の心音をチェックして終わりだったのが、急遽、「尿か羊水かをチェックするキット」を使って検査をすることに。

下半身の洋服を完全に脱いで横になるように指示され、いつもの台に寝そべりました。

いつもは洋服をまくってお腹をペロンと出すだけで良いので、下半身裸になり緊張。。

でも、下半身を隠すための巨大な紙のシーツを与えられ、しっかりとガード。

やがて検査は「羊水ではなく尿。子宮口も開いてなくて異常なし。」で無事に終わり、先生は「New Paper取って来るから待っててね。」と言って出て行きました。

私はこの時、「検査した後の局部を拭くための新しい紙ね。」と大いなる勘違いをし、巨大な紙のシーツで下半身をくるんだまま、じっと診察台に座って待っていました。

先生は多忙らしく、5分経っても戻って来ません。

さすがにお腹が冷え始め、先生が出て行って10分経過したところで「たとえNew Paperが来る前でも、ここは着替えるべき!」と決意して脱いでいた洋服を着ました。

そこから1分もしない内に、すごい勢いでドアが開いて先生が肩で息をしながら戻って来ました。

「遅くなってごめんね!はいこれ、New Paper!」と言って先生が持って来たのは、何と2枚の書類でした!!

「ん?何これ?」と戸惑いを隠せない私に、「あなたの今の状態をUpdateしたから、これまで渡してたPaperは破棄して。もし何か起きた時は、この紙を持って病院に行ってね!」と言われました。

その瞬間、全てを理解しました。

私はハイリスク妊婦のため、 「何かあったら病院に行くこと。その時はこれを見せること。」とドクターからの手紙(のようなもの)を持たされていました。

どこかに遠出する時には必ず持って行っていたのですが、現在の私の最新状態を記載した書類を作成してくれ、それが「New Paper」だったのです。

あ、危なかった・・!!!

私は10分間着替えもせず、診察台に巨大な紙シーツを巻き付けてボーーッと下半身裸で待っているところにドクターが書類を持って戻って来て、お互い呆然とするシーンを頭に思い浮かべました。

もう少しで、大恥をかくところだった!!!

着替えて、本当に良かった!!!

「Oh, I see!」とにっこり笑って健診を後にしましたが、帰宅した夫に話すと下を向いてブルブル震えながら笑っていました。

私は英語に関して、某・元ジャニーズタレントAさんの

「俺は恥と文法を捨てた。」

を金言として心に刻んで来ましたが、今回もし着替えてなかったら、たとえ恥を捨てていたとしても、しばらくはトラウマになっただろうと思うような出来事でした。。

だってねぇ、単語レベルだと、「New Paper」だからねぇ。

なかなか文脈で推測するのも難しいものがありますね、ハイ。

モバイルバージョンを終了