■遂に新学期スタート!しかし初日からトラブル発生。。
長い長い夏休みが終わり、ついに9/3(火)からカナダの新学期がスタートしました(9/2は祝日でした)!
カナダは9月から新年度がスタートし、学年が変わります。
つまり、幼稚園に通っていた娘は、晴れて9月から小学1年生(こちらではGrade1と言います)になったのです。
日本だとまだ年長組なので、日本の小学校入学(来年4月)よりも半年くらい早いですね。
それはさておき、夏休み中、スーパーに買い物に行くと、おや?と思うことがありました。
6月下旬~7月上旬は、それこそ「アウトドアシーズン突入!!」の号砲が鳴り響き、どのストアでもBBQ&キャンプ用品の大売り出し。
我が家も、ワクワクしながらあれこれ買い揃えました。
しかし7月中旬くらいになると次第にトーンダウンし、セール価格がなくなり、売り場面積も縮小されていき、「え、夏はこれからじゃないの!?」と寂しさを感じていたところ・・。
何と!7月末~8月頭にかけて、 「back to School!」のキャッチコピーのもと、 各ショップの主力商品が完全に学校用品(各種文房具・バックパック・ランチボックス)に入れ替わったのです。
そして買い物かごやカートに、メモを見ながら学校用品をピックアップするお母さん達の姿がチラホラ・・。
「何だか大変そうだなぁ~~~(@@)」と、その時は完全に他人事でした(ほんとバカ・・)。
そしていよいよ夏休みも終盤に差し掛かってきた8月中旬頃、こちらでお世話になっている日本人女性Y子さん(お子様は既に成人)から、何かの話のついでに、「そういえば新学期の準備は済んだ~?」と言われたのです!!
「えっ!何か準備しないといけないんですか?」と聞くと、
「そうだよ~、結構揃えるの多くて大変だよ!文房具専門店のStaplesとか行くと、近隣の学校のサプライリストとか絶対あるから、もらって来るといいよ。それに、どこの学校のWebサイトにも必ずその学校のサプライリスト載ってるよ~。」とおっしゃるではありませんか!!(“゚д゚)ポカーン
その時、全てが繋がったのです。
夏休みに入る直前のある日、幼稚園のクラスのほとんどの子達が、大きな段ボール箱を抱えて下校していたこと。
スーパーに巨大な学校用品の売り場が出現し、親たちがリストを見ながら購入していたこと。
学校で見たあれは、夏休みに入る前に、新学期の持ち物一式をおそらくオーダーしていて、それを受け取って持ち帰っていたのだ!!
そして自分で揃える人達が、スーパーに買いに行っていたのだ!!と・・(T^T)
いやぁ~、途中編入って、こういう情報がないから、キツイわぁ。。
そして何より、一人もママ友がいないと、こうして学校の情報ネットワークから置き去りにされてしまうのね。。
それにしたって、学校もそのくらい教えてくれたっていいのにさ!と少なからずこの状況に憤慨しながらも、まぁ新学期始まる前に分かったのは不幸中の幸い!と、早速翌日夏休み中ではありますが、学校に聞きに行ってみました。
しかしそこには「学校のオフィスは8/27に再開します!」との無慈悲な掲示が。
おぉーー、生徒だけじゃなく、先生もスタッフも、みんな夏休みなんですねー!?
日本の小学校って、どうでしたっけ?
少なくとも中学校や高校は夏休み中でも職員室で先生たちが普通に仕事してた気が。。
まぁそこを追及しても仕方ないので、8/27の朝一に学校のオフィスに行ってサプライリストをもらって来ました。
ちなみに、私は見つけきれなかったけれど、やはり学校のWebサイトに掲載されていたみたいです。
ぐぬぬ。
なおサプライリストは学年ごとに違っていて、予め前学期中にオーダーすることができたようです。
しかしその締め切りは、無情にも娘の編入日前日になってました。。
こりゃあ、情報の仕入れようがなかったわけです(涙)
とにもかくにも、8/27という新学期目前にサプライリストを入手し、そこから購入に駆けずり回りました。
結構マニアックな指定の用品もあり、一部はAmazonで注文したりして、とりあえず大部分を何とか初日までに揃えました。
そしてここで新たな疑問が。
「これっていつ持って行くんだろう?(*’▽’)」
この時、再度学校に確認を入れれば良かったのですが(ほんとバカ・・)、「まぁ徐々にあれ持って来いこれ持って来いって指示が出るんでしょ。」くらいに考えて、新学期スタートの9/3(火)に、お弁当・水筒を入れたバックパックだけ持たせて娘を送り出しました(学校への見送りは夫の役割)。
それにしても、小学校入学の晴れ舞台にも関わらず、入学式もなくランドセルも制服もなく、親の心情的に何らフレッシュなものが込み上げません。
日本だったら、ランドセルを購入して机を購入して自分と子供の入学式用のスーツを準備して親戚からお祝いが届いて・・と大変なイベントですが、 実にカナダの小学校はアッサリしています。
これを寂しいと思うか、いや~楽でいいわぁと思うかは各人の評価の分かれるところでしょうが、私はまぁいっか♪と、夏休みから解放された安堵感と幸福感で、一人朝食を食べながらのんびり寛いでおりました。
と、そこに夫から電話が・・。
「やばい、サプライ用品全部、今日持って行くみたい。子供たちが全員、巨大な箱を抱えてる!取りに戻るから準備しといて!」と。
・・そこからはもう、戻ってきた夫と一緒に、戸棚にしまっておいたサプライ用品を引っ張り出して全ての文具に名前シールを貼りまくり、新品の鉛筆を削りまくり、ヒィヒィ言いながらセットアップ完了させ、再び学校に送り出しました。
買った時点でやっておけば良かったのに・・ほんとバカ・・。
そして1週間後に、ネット注文していた残りのサプライ用品を学校に追納し、ようやくミッション完了。。
初日から何とも言えないスタートでした。。ドンマイ!!
■カナダの小学校は時間割がない?体操着もない?宿題もない?
さてさて、そんなスタートだったわけですが、毎日娘を学校に送り出し、お迎えの時に「今日は学校どうだった?何を勉強したの?」と聞くのですが、「う~ん、分かんない。うまく説明できない。」と言うではありませんか。
しかも、これまで4カ国、7つの幼稚園・保育園を渡り歩いてきた娘の口から、初めて「楽しくない・・」のコメントが!!!
どこに通わせても、初日から「楽しかった♪」と必ず笑顔で帰って来た、適応能力抜群!(親バカですいません)の我が娘が、「カナダの小学校、全っっっっ然楽しくない(キッパリ)」とっっ!!!
これには私もショックを受け、「どうしたの?何があった?何が楽しくない?」と聞きまくったのですが・・。
娘の主張は、「おもちゃが全然ない!!」「お絵描きの時間もない!!」の二点張り。
「いやそりゃそうでしょ、もう小学校なんだからさ。」と返答してここで( ゚д゚)ハッ!
これまで娘がどこに行っても楽しめたのは、彼女の生来の陽気な性格と抜群の適応力によるものだと、大した子だと、親として信じて疑わなかったのですが、どうやらそうではなく、「おもちゃがあったから」「大好きなお絵描きができたから」だったのでは・・ということに気付きました。
おもちゃとお絵かきのお陰だったなんて!!何という壮大な親バカ勘違い!!
そして娘は、小学校が勉強メインの場所であることを未だに理解(というか納得)しておらず、かつて話していた英語も今はすっかり忘れてしまっているために先生や友達とのコミュニケーションも満足に取れず、ただただ彼女にとっては学校が苦痛な場所になってしまいました。
そして小学校と並行して、9月からエドモントンの日本人補習校(毎週金曜日)にも編入して通い始めたのですが、やはりこちらは日本語で話せて日本語のお友達がいるということで、初日から「楽しかった!」と大満足。
「日本語の学校に毎日通いたい。」と言う娘を説得して現地校に送り出す毎日です・・。
ちなみに学校で何をやっているのか娘に聞いても全く要領を得ないのですが、毎日学校から連絡帳を持って帰って来ます(確認したら親がサインをして翌朝子供に持たせる)。
そこには日々の連絡事項が娘の字で記載されています(おそらく先生が指示して全員がそれを書いていると思われる)。
娘のめちゃくちゃなアルファベットを読むのに一苦労はするのですが、直近の提出物やイベントについての連絡が簡単にではありますが書かれているので、親にとって重要な情報源になっており、重宝しています。
この連絡帳ですが、なかなか良く出来ていて、最初の方はその学校の基本情報(校長のメッセージ・学校の歴史・校舎内のマップ・今年度の休校日・各種ポリシーなど)が載っていて、後はスケジュール帳になっています。
透明なポケットも付いていて、先生からのプリントが入れられるようになっていて、学校への提出物もこのポケットに入れて出すことができて便利です。
ちなみに、保護者用に学校専用のログインページがあり、自分のアカウントでログインすると、登録している自分の子供の情報や学校・クラス・地域発信の情報やイベントが確認でき、学校の各種サービス費用のオンライン支払い、提出物のダウンロードまでできるようになっています。
なので、日々学校のサイトをチェックして、子供の連絡帳にも目を通しておけば、基本的な情報は網羅できる安心感があります。
現在、日本の小学校から各家庭への連絡がどうなっているのかは分かりませんが、子供がプリントを持って帰って来なくて提出物が漏れてた!とか色々なトラブルをブログやネットの記事で見かけますので、この点に関してはカナダの学校は進歩的だなと思います。
その連絡帳に、「We had music with Mr.○○」とか「We played with ball in gym」とか書かれている日があったので、「あぁちゃんと音楽や体育の授業もやってるんだな~」と安心しました(笑)。
でも体操着もないし、そもそも時間割のようなものが公開されていないので、この日に体育があるから動きやすい服装で・・と事前に準備はできません。
先日も、「今日は絵の具を使った。」と帰ってから娘が話していて、真っ白なTシャツを着せていた日だったのでビビりました。
Y子さんに確認してみると、やはり日本のように学期ごとに決まった時間割というものはなくて、あくまで各クラスの先生の裁量で授業が進められて行くみたいです。
それと、宿題もないそうです。
私も、一向に宿題らしきものが出ないので大丈夫かなと思っていたのですが。。
Y子さんが、お子さんが小学校の時に、宿題がないのが気になり学校に問い合わせたところ、「宿題がないのか聞いて来た親は初めてだ。」と言われたそうです。
いやー、これは賛否両論分かれそうですが、私は賛成ですね!
親も子も、余計なストレスがないです(笑)
ちなみにY子さんは、カナダの学校に通わせてたら子供がバカになる!と焦ったそうです(;´Д`)
それに日本の学校は必ず学期の初めに時間割が配られて、その情報を元に毎日ランドセルにその日の授業で使う教科書と筆記用具を詰め、必要な補助教材を持参させますよね。
なので、親は毎日の子供の通学準備というものに少なからず目を光らせる必要がありますが、カナダは全ての学校用品は全部教室に置いてあるので、毎日持たせるのは水筒・弁当・連絡帳のみ。
親は時間割を把握する必要もないので、とにかく弁当持たせて送迎すれば良い。
これは・・これは・・もしかして日本よりも楽かも知れない!!とズボラな私は思いました(笑)。
そして、こんな状態だったら、まだ子供に国語や算数など科目の認識がなくて、毎日何をしているか分かっていないのも無理はないなぁと納得したのでした。。
■子供は1人で登下校不可!給食ないので弁当持参!拘束時間も容赦なし!
しかーーし!!
カナダの小学校は保護者の送迎が義務&給食がなく弁当持参なので、 1年生から自分で登下校&給食つきの日本の小学校と比べると、これに関しては親の負担が大きいと思います。
登下校に関しては、一応、路線バス・スクールバスでの通学も認められていますが、いずれにしろ、バスの停留所へは保護者の送迎が必須です。
我が家はバスの運行ルートから大きく外れており、最寄りのバス停が家から学校までの距離とほとんど変わらないため、これからマイナス20℃クラスの冬期の通学でバスが遅延した場合、外の停留所でじっと待っていたら凍死してしまうと思い、徒歩通学を選択しました。
さて、ランチに関して娘の小学校は、「昼食はできるだけ子供を家に連れ帰って食べさせましょう♪」という冗談のような対応を推奨(!)しており、いやこれどんだけハードモードなの・・と恐怖におののいていたのですが、やはりそこは共働きなど無理なケースはいくらでもあるので、お金を払って学校でランチを食べさせるオプションがあり安心しました。
じゃないと、一日で学校を2往復とか・・もはや誰得の苦行レベル。。
しかし、その学校でお昼を食べさせるお値段たるや、$2(都度精算)・$15(月払い)・$150(年払い)となっており、もちろん速攻で年払いしましたが~~、弁当持参の負担に加えて年間$150ものコストがランチにかかるって・・ちょっと過酷だなと思った次第です。
ちなみに、娘の学校では月に一度「Hot Lunch」というものを注文できる日があり、あらかじめオーダーしておけば温かいランチメニューが提供されます。
でもサブウェイとかボストンピザとかの外食チェーン店からデリバリーされるようなので、何とも微妙なサービスではありますが、子供達には大人気とのことなので注文してみようと思います。
こうしてみると、毎日栄養バランスの取れた出来立てのお昼ごはんが食べられる日本の給食制度は、間違いなく世界一だと思います。
一部の保護者による給食費の未払いなどが昨今問題になっていますが、日本の子供たちのために、是非ずっと続いて欲しい制度です!!
そして授業の時間と下校時刻について。
これがどうも、1年生から6年生まで同じスケジュールっぽいのです・・。
娘をお迎えに行くと、全校生徒が一斉に下校しています。
日本だと、学年が上がる毎に授業のコマ数が増え、下校時刻が遅くなっていきますよね。
なので1年生なんかだと、保育園時代よりも早く家に帰るため、小学校入学前よりも親の負担が増えてしまい、これまで何とか仕事を乗り切ってきたのに泣く泣く退職に繋がる・・という記事を読みました。
いわゆる「小1の壁」と呼ばれるものですね。
しかしこちらは1年生からフルタイムの学校生活なので、小さい子供には過酷かも知れませんが、親としてはスケジュールが一貫しているので助かります。
今のところ、カナダにも日本にもそれぞれに良い点と残念な点があって、こういうことって単純比較はできないもんだなぁと改めて考えさせられます。
■Welcome Back BBQという学校イベントに行ってみたら・・
新学期がスタートしてすぐの9/12(木)に、学校主催の「Welcome Back BBQ」というパーティーがありました。
私はママ友達もいないし、娘も毎日学校が楽しくないと言っているしで参加するか迷ったのですが、まぁこんな時こそ出掛けてみましょうと申し込みました。
いったん子供たちが下校した後、放課後の17:00~18:30に学校校庭でBBQがありました。
参加者はあらかじめ、メニューを決めてオーダーをし支払いを済ませています。
受付で自分の分のチケットを受け取り、各ブースでハンバーガー・飲物・サラダ・デザートをチケットと引き換えにゲットし、思い思いの場所で食べました。
校庭は生徒と保護者でごった返し、そこかしこで楽し気な会話が交わされます。
娘と私は2人でベンチに腰掛けて食べましたが、何人かのお友達が娘の名前を呼び、手を振りながら通り過ぎて行きました。
そして食べ終わった娘は、クラスメイトの女の子と遊ぶために私から離れて行きました。
何だ、友達いるんじゃん・・。
少し(´▽`) ホッとしました。
娘は、「友達いない」「いつも一人」「英語難しい」と毎日言っていたからです。
こういうイベントに出席するだけでも分かることってあるよなぁ。。と思いました。
思い切って参加して良かった。
さぁ、明日からまた学校です。
娘を励ましつつ慰めつつ、見送ろうと思います。