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緊迫の高速バス!真夏の夜の乗客置き去り事件【前編】

前回の記事で、ラマダン中のエジプトを旅した話を書きました。

ラマダン中にエジプトを旅行した思い出

その記事のハイライト?は高速バスでの出来事だったのですが、高速バス絡みで、日本でも衝撃的な事件を体験(目撃)したのを思い出しましたので、こちらも小ネタですが記事にしておきます(笑)。

それは2007年に起きた

そう、あれは忘れもしない(忘れてたけど)、2007年の真夏・・

私は東京から一人で九州の田舎にある実家に帰省したのですが、まぁとにかく夏は旅行シーズンなので交通費が高い!!

大都市間ならまだしも、九州の弱小地方都市なんかを飛行機で往復した日には、東京からグアム3泊4日のツアー旅行に行けちゃうよ!っていう金額なのです。

寝台特急が廃止されるまではそれを地味に利用したりして、とにかく帰省費用を少しでも安く抑えるように努力していたのですが、その時に選んだのが長距離の高速バスでした。

東京←→博多間で、それぞれ夕方出発して翌朝到着するスケジュールですね。

私の実家は、更に博多から電車かバスで移動しなければならないのが悲しいところですが、その交通費をプラスしても、飛行機往復よりは遥かに安かったのです。

ちなみに関西に住む釣り好きの友人が私の実家に遊びに来てくれた時、大阪から船でやって来ました!

船も料金的にはかなり安く抑えられるようです。

調べてみたところ、東京から下関までの船便があるのを見つけましたので、今度機会があったら私もそれで帰省してみたいと思います(笑)。

で、事件は帰り道で起きました。

つまり、博多→東京に向かう長距離バスの中です。

あの日、夕方に博多で高速バスに乗り込んだのですが、短距離の高速バスと違って、運転手とは別に乗務員が一人ついていました。

この乗務員が、乗客の確認作業を行うわけですが・・

まぁとにかくコイツが、

チャラかった!!

出発前に、バスの前でペチャクチャと運転手さんと雑談しまくり。

しかも話している最中に、なぜか片足をぶんぶん前後に揺らしているのです。

サッカーでキックする仕草と言うと分かりやすいでしょうか。

サッカーの試合が近かったのか。

とにかくそれを何回も繰り返しながら話しているのです。

どうでもいい情報に思えるかも知れませんが、こうして敢えて書くのには理由があります。

言動がおかしい人って、やっぱりまぁそういうことなんですよ。

とにかく読み進めていただければ分かります(´Д`)

そもそも10年以上経つ今でもこうして思い出せるのですから、当時の私の衝撃といったらもう(笑)。

とにかく、バス会社の制服を着て、そんな姿で仕事をしていることにドン引きし、

何この人、大丈夫なの・・。

と、言い知れぬ不安と怒りが湧きあがって来ました。

乗客がバスに乗り込む時に一人ずつ名簿で名前と電話番号を確認しますよね。

その確認の仕方も、ヘラヘラしてとにかく軽い。

そして全ての乗客が乗り込んだ後に、今度は車内で指差し確認をしながら全員の頭数を数えます。

「い~っち、にぃ~い、さぁ~ん、しぃ~い・・」

冗談でも何でもなく、ホントにこんな調子で数えて自分の席に戻ってから、

「人数オッケーっす!( ゚Д゚)」

と運転手さんに報告して、バスが出発しました。

バスが出発してからは、再び運転手さんとのトークが炸裂!

こいつ、どこまでも仕事を舐めてるな・・

と思いましたが、

まぁ、ヤツの仕事って人数確認するだけだし・・それだけやってれば後はいいんだもんね・・

と自分を納得させました。

しかし不幸にもイヤな予感が的中!

さて、チャラ男乗務員とバス運転手がペチャクチャ世間話をしながら、バスは順調に高速道路を東京に向けて走っていました。

そして夜10時を回った頃だったでしょうか、いよいよ最後のトイレ休憩のために、バスはとあるサービスエリアで停車しました。

チャラ男が、「○時○分までにバスに戻って来て下さい。」

とアナウンスして、休憩に入りました。

私はさっさとトイレを済ませてバスに戻り、寝る準備を始めました。

やがてバスの出発時間になり、チャラ男が指差しで相変わらず軽い人数確認を行います。

「人数オッケーっす!( ゚Д゚)」

もはやテンプレ化している確認の言葉。

コイツはホントに確認してんのか!?と不安がよぎりましたが、

いかんいかん、人数確認するだけの要員なんだから、人格はどうでも良いのだ・・

と再び自分に言い聞かせて眠ることにします。

バスは発車し、一路東京へ。

チャラ男が車内のカーテンを閉め、照明を消し、車内は静けさに包まれました。

・・バスが発車してしばらく経った頃、後ろの方の席から、一人の男性がチャラ男のもとを訪れました。

彼はためらいがちにチャラ男に何やら話しかけています。

「は?何すか!?( ゚Д゚)」

少し緊張した声でチャラ男が聞き返します。

何かあったらしい・・

その時私は時刻を確認しましたが、バスが発車して20分程が経過していました。

まだ皆眠りには落ちていなかったようで、一気に車内が色めき立ちます。

流石にただ事ならぬ雰囲気に、自分を含め、みんなが思いっきり聞き耳を立てているのが分かります(笑)。

乗客の男性は、もう一度、チャラ男に言いました。

「あ、あの、僕の前の席に座ってた人が、乗ってないんですけど・・(; ゚Д゚)」

事態が飲み込めていないのか、沈黙するチャラ男。

返事をせんかチャラ男!

男性も自信がなくなってきたのか、それでも必死にこの非常事態を訴えます。

「いや、確か休憩前までは、前の席に人が座ってたと思うんですけど・・(´Д`)」

その瞬間。

物凄い勢いでカーテンからチャラ男が飛び出して来て、真剣な眼差しで一人一人、乗客の人数を指差し確認し始めました。

最初からそうしてろよ・・頼むよチャラ男・・

やがてバスの一番後ろまで行ったチャラ男が猛スピードで引き返して来て、運転手の元に駆け寄り、

「やべぇ、一人乗ってねぇ!!」(←本人はコソコソ話のつもり)

と耳打ちしました。

もう、この時の、乗客たちの顔!!

お互い知り合いでもないので、顔を見合わせながらも言葉を交わすことはないのですが、

遂にコイツ、やりおった(喜)!!!

と全員の目が言っていました。

まさにこんな目

あぁ、みんな私と同じことを感じていたんだなぁ・・と思いましたね(笑)。

乗客の中に友人同士で乗車していた若い女の子2人組がいたのですが、彼女らだけ、

「うっそ、マジ!?」

「超ウケるんだけど!!」

と、小声で爆笑していました。

置き去りにされた人には可哀想ですが、バス中に充満する、

チャラ男、ザマミロ( ゚∀ ゚)感

というか、人数確認がチャラ男の唯一の仕事なのに、やっぱ全然できてなかったんだな・・ほんと頼むよチャラ男・・

さてそれからどうなったのか。

大ピンチ!!チャラ男の運命やいかに!?

・・いや違う、置き去りにされた憐れな乗客の運命やいかに!?(;´Д`)

長くなったので、次回に続きます!(いつもスミマセン。。)

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