■あのオリジナルチキンが入浴剤に!?
ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が、2017年11月1日から11月15日まで、「チキンの香り?」の入浴剤のプレゼントキャンペーンを実施することが話題になっていました。
これは入浴剤がメインではなく、オリジナルチキンと骨なしチキンのコンビが楽しめる「秘伝のコンビパック」の発売を記念して作られたもので、市販はされず、Twitterでの応募となるそうです。
早速ネットでは色々な意見で盛り上がり、「使ってみたい」という人と、「気持ち悪いから使いたくない」という人、はたまた「身体が油でベトベトになりそう」という人までいました。
入浴剤ですから、さすがに油でベトベト・・・には、ならないかと(笑)。
見た目はドラム型の部位のフライドチキンになっていて、香りもかなり再現性が高いそうです。
当たった方は、是非試してみて下さいね。
ところでケンタッキーは毎年何かしら季節限定の味を出してきますが、いつも期間が短く、それゆえどの店舗に行っても売り切れていることが多いです。
忘れもしない2004年、「胡山椒チキン」というスパイシーなフレイバーが期間限定で発売されたのですが、とにかく好評だったらしく、私は頑張って行く先々で10店舗回りましたが、ついに買うことはできませんでした。
大好評だったのだからいつか復活するのでは?と期待していたのですが、後にも先にもあの時だけ。
一体どんな味だったんだろう・・・食べ物の恨みは怖いと言いますが、まさに10年以上経つのに忘れられません(笑)。
■イスラエルにはケンタッキーがない!?
私は普段からケンタッキーによく通っていたので、イギリスに住んでいた時も度々お世話になりました。
イギリスのご飯は、私は美味しくなかった・・・ので、マクドナルドやケンタッキーを日本にいた時以上に利用していました。
マクドナルドは比較的どの国で食べてもそこまで味にギャップはなかったですが、ケンタッキーは国によって味のばらつきが大きいと感じます。
タイを旅行していた時に食べたケンタッキー・フライド・チキンは、もはや別の食べ物ではないかと思うくらい、食感や味が違いました。
では私が今住んでいるイスラエルのケンタッキーのお味はというと、何と、イスラエルにはケンタッキーのお店がないのです!
マクドナルドはあるのですが、ケンタッキーはないのです。あと意外なところでは、スターバックスもありません。
スターバックスはないのですが、この様なお店ならあります。中東のたくましさを感じますね。
でもイギリスと違って、食べ物が美味しいイスラエル!(イギリスごめんよ~)
ケンタッキーがなくても今のところ全然困っていません。
でも、先日友人が、「パレスチナ自治区にはケンタッキーのお店があるよ」と言うので、それ目当てというわけでもないのですが、行ってきました。
ガザ地区はとても治安が悪いため行くことはできないのですが、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区は治安も良く観光にも特に問題はないということで、これまでに何度か訪れています。
ラーマッラー(ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区の実質的な首都)と、ベツレヘム(イエス・キリストの生誕地として有名)という街でケンタッキーのお店を見かけました。
あの看板を見つけた時は、さすがに日本以来ですから、テンションが上がってしまいました。
ラーマッラーのケンタッキーはとても混んでいたので断念し、ベツレヘムのケンタッキーに行ってきました。
こちらベツレヘムのケンタッキー。カーネルおじさん、お久しぶりです!
■パレスチナのケンタッキーのお値段、そしてお味は?
さて早速入店して注文をしましたが、お値段はほぼ日本と同じくらいでした。
パレスチナと日本では、日本の方が物価が高いです。その日本と同じ値段ということは、私たちが日本でケンタッキーで食事をする時以上に、パレスチナの人々にとっては高くつくということになります。
そのせいもあってか、店内はとても広いのに、客はまばら。窓からはベツレヘムの街を一望でき、店の奥には子供向けの大きな室内プレイジムまで併設されていたのに勿体ない!の一言。
やはり気軽に行ける価格ではないということなのでしょうか。
ちなみに、ラーマッラーのケンタッキーは大繁盛していました。
ところでイスラエルは、日本よりも物凄く物価が高いのをご存じでしたか?
イギリスにいた頃は「イギリスは物価が高い!」と感じていましたが、そのイギリスよりも更に物価が高いです。
イスラエルで生活を始めたばかりの頃は、買い物に行くたびにその物価の高さに衝撃を受けていました。今はもう慣れましたが・・・。
分かりやすい話で言うと、マクドナルドで一人前のセットが、大体2,000円くらいします。日本ではせいぜい600円前後ですよね。
卵も1パック(12個入り)が700円くらいです。卵1つで60円くらいの計算になります。とにかく日々の食費の節約が全くできず、泣けてきます。
話が逸れましたがそれくらいイスラエルは物価が高く、イスラエルとパレスチナ自治区では、パレスチナ自治区の方が物価が安いです。
そのパレスチナ自治区のケンタッキーの値段が、日本のケンタッキーの値段と変わらないということは、もしもイスラエルにケンタッキーができたら、当然、マクドナルドのセットの様に、日本よりも値段が跳ね上がることが予想されます。
物価というのは国によって安いもの高いものに違いがあり、一定の法則がありそうでなく、やはりどうしてもその国固有の事情や価値観が作用したりして、実に奥深くて面白いと思います。
とにもかくにも久しぶりのケンタッキー・フライド・チキンにありついたのですが、気になるお味の方はと言いますと、日本で食べるケンタッキーの味と変わらなかったです。
ケンタッキーは国によってかなり味にバラつきのあるイメージがあったのでこれは意外でしたし、日本から遠く離れたここパレスチナの地で、あの味に出会えてとても嬉しかったです。
■最後に
いかがでしたか?
たとえ世界的なチェーン店でも、国によって進出していたりしていなかったり・・・色んな事情が垣間見えて面白いですね。
ちなみにイスラエルのマクドナルドには、ユダヤ教の宗教的な食習慣(コシェル)に配慮して、ベジタリアン用のハンバーガーメニューがあります。
そしてパレスチナ自治区ですが、たびたび国連の車を見かけました。日本ではまずお目にかかることのない国連の車。これもパレスチナならではの光景と言えるでしょうか。
国連の車。UNは「United Nations」の略。
以上、イスラエルとパレスチナから、ケンタッキーのレポートをお届けしました!