赤毛のアンの島から、こんにちは!
前回に続き、
どうやって海外移住を考え、実現したのか?
を振り返るシリーズ記事です。
☟前回の記事はこちら
試練の時
さて、勤めていた会社を辞めてワーキングホリデービザでニュージーランドに渡航し(2005年)、そこで同じく会社を辞めてワーホリで来ていた夫(日本人)と出逢い、
将来の海外移住を条件(笑)
に結婚することにしたわけですが・・
とりあえずは一年間のワーキングホリデーを終えて日本に戻り、2006年に結婚した私たち。
二人とも、また日本の会社で会社員として働き始めていました。
しかし常に海外移住のことは頭にあり、
どうやったら海外に行けるだろう?
と考えた結果、
素人があれこれ思案するよりも海外移住のプロの意見を聞こう!
ということになり、ある会社の海外移住コンサルタントと契約し、自分たちの経歴で海外移住の可能性があるのかを査定してもらいました。
結果、夫が土木専攻で大学院を卒業し、ワーホリに行くまで土木コンサルタントとして働いていたため、その学歴と職歴により、
土木エンジニアとしてオーストラリアに海外移住できる可能性あり
との結果が出ました。
オーストラリア国外から、事前にオーストラリアの永住権を取得して渡航するパターンですね。
しかしこれには大きな問題点が!
肝心の夫が、
「もう土木の仕事には戻りたくない・・」
と言うのです(帰国後は別の仕事に就いていました)。
理由は、土木の仕事にやりがいを感じないと。
永住権に手が届くのに、なんてワガママな!!
と私は憤慨しましたが(←おい!)、本人がモチベーションがわく仕事でないなら、強要はできませんでした。
それから引き続き海外移住を模索しつつもお互いの仕事で忙しい日々を過ごしている内に数年の歳月が流れ、
刻々と各国の永住権ビザの状況が変遷し(取得が難しい情勢に)・・
そして何と!
契約していた海外移住コンサルタントの会社が、海外移住事業から撤退することになってしまいました。
先方と交渉してコンサルタント費用の一部を返金してもらうことができましたが、私たちの海外移住計画は白紙の状態になりました。
ちなみに、私たちがお世話になった海外移住コンサルタントの方は、会社が海外移住事業から撤退したことで転職活動をすることになりましたが、その後、偶然にも、当時夫が働いていた会社に入社が決まったのです。
元・海外移住コンサルタントの方から
「転職先が決まりました!」
というメールをいただいて、
「え!?夫が働いている会社ですが!?」
と、お互いに驚愕。。
星の数ほど会社がある中で、こんなことって、あります!?
彼らの仕事が終わった後、麹町にある会社の近くの居酒屋で3人で飲んだのは今でも良い思い出です。
・・話を戻しますが、私たちが新婚生活を送っていたのは東京都練馬区の上石神井という街だったのですが、住んでいたマンションのすぐそばに、上原酒店という酒屋さんがありました。
お酒が好きな夫は度々そこに通っていたのですが、ある時、夫がそこで日本酒の飲み比べをさせてもらったのです。
店主の方が日本酒好きで日本全国から日本酒を取り揃えており、色々と質問をすると沢山試飲させてくださり、話が弾みました。
私も夫も、それを機に日本酒の味と奥深さにすっかりハマってしまい、日本酒の利き酒師の資格を取ろう!ということになりました。
それに、自分たちが情熱を注げる日本酒で海外に行くことはできないだろうか!?
という思いもありました。
早速、私たちは利き酒師の資格を認定している
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)
に通い、講習を受けて無事に資格を取得しました。
そして思い切って、SSIの創設者であり当時の会長であった右田圭司氏に、
「将来海外移住を目指していて、日本酒でその可能性を探っています。是非一度お話を聞かせてください」
とメールをし、右田さんが会ってくださることになりました。
(※なお、右田圭司氏は2024年1月に逝去されました。心からご冥福をお祈りいたします)
そして当日その場には右田さんと一緒に、当時の副会長である日置晴之氏も同席されていました。
しかしそこで
「日本酒で海外に行くのは難しいよ」
と、右田さんからあっさりと私たちの野望は一蹴されました。
何でも、やはり酒・アルコールというものは大きな利権であり、各国ともに、税制を始めとする様々な規制やその国の酒類との各種しがらみがあるため、日本酒が海外進出するのはとても厳しい状況なのだそうです。
それに加えて、他の様々な酒類に比べ、日本酒はとても繊細で取り扱いが難しく、輸送や保管上のリスクが非常に高く、品質保持に大きな課題があるということでした。
日本酒を世界に広めたい!
という想いを抱き始めていた私たちは、がっくりと肩を落としました。
しかしそこで右田さんから思いも寄らない言葉が。
「・・だから、日本酒よりは、和食。和食のポテンシャルは非常に高いよ。寿司なんかどこの国でも大人気だし。どう?南米で良ければ、すぐに任せられる日本食レストランがあるんだけど」
と!!
「私たち、英語圏しか考えていないので南米の話はお断りします」
とその場でお返事しましたが、そうか、日本食か!!!
ニュージーランドでは、常に求人が出ている職種がありました。
寿司職人・美容師・看護師
です。
日本食レストランのスタッフやお土産屋さんのスタッフ、ホテルのクリーナーなども求人は通年それなりにありましたが、誰でも就ける仕事のため、とても競争率が高かったです。
しかしこれに対し寿司職人・美容師・看護師は
専門職
であり、完全な売り手市場でした(これは今でもそうではないでしょうか)。
「いいなぁ・・日本でその仕事やってた人なら、絶対ワーホリで職に困らないじゃん・・」
と羨ましく思っていました。
だから日本食なら、それも寿司職人なら、
確実に海外に行ける!!!
私と夫はそう確信し、興奮して今後の海外移住戦略について語りながら帰路に就きました。
しかも夫が、
「寿司職人なら、やってみたいと思える」
と言ってくれたのです。
私たちの海外移住への道に、
一筋の光
が差した瞬間でした。
(※この時にお話した日置さんとは、現在も交流が続いています。私と夫の海外移住の展望を開くきっかけになった右田さんと日置さんとの出逢いに、心から感謝しています)
続きます。