イギリス生活・イスラエル生活を経て、カナダ移住へ

山あり谷あり海外移住記

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日本女子特有の、アレ

投稿日:2024年9月15日 更新日:

赤毛のアンの島から、こんにちは!

日本は連日の猛暑かと思いますが、こちらは完全に「秋」です。

下手したら晩秋くらいの気温です。。

昨日は日中に夫は長袖で、私は半袖でWalmartに歩いて買い物に出ましたが、寒いの何のって。

スマホで気温をチェックすると、日中でも16℃。

「日本だと11月くらいの気候だよね。」

という話をしていました。

前回住んでいたアルバータ州エドモントンは更に緯度が高いので、もっと肌寒いと思います。

ちなみに現在私達が住んでいるプリンスエドワード島のシャーロットタウンは、北海道の稚内(わっかない)と同緯度だそうなので、きっと稚内も同じくらいの気温なのかと思います。

さて、今回、娘からの懺悔?告白?で、衝撃の事実が判明したため、記事にしたいと思います。

日本女子だけに発生する、謎のやり取り

娘は、日本にいる時に東京の小学校では、クラスの人気者だったようです。

放課後は娘と遊びたい子達で娘の取り合いになることも多かったらしく、それで娘もとても楽しく学校に通っていました。

しかし娘には、どうしても理解できない、日本女子特有?のやり取りがありました。

皆さまも絶対に経験のある、アレです。

女子A「あたし、可愛くないからぁ~・・。」

女子B「そんなことないよ!Aちゃん、めちゃくちゃ可愛いよー!」

女子A「えぇ~?でもぉ、、、」

女子B「ねぇ、Cちゃん、Aちゃんって可愛いよね?」

女子C「うん、Aちゃん絶対可愛いよぉ~!」

そしてAちゃん、にっこり。めでたしめでたし(完)。

・・さぁどうです皆さま、ズバリAちゃんにもBちゃんにもCちゃんにも心当たりがあるでしょう!!

私ももちろんありますよ!!

ABCのどれも演じたことがありますYO!!

・・しかしこのやり取りが、イギリス・イスラエル・カナダで育ってきた娘には、どうしても理解ができないものだったそうです。

何故なら。

海外では、自分が可愛くないと自虐的な発言をする子は皆無で、

女子A「見て!今日のあたし、めちゃくちゃ可愛いでしょ!?」

女子B「うんうん、可愛い!!今日のあんた、確かにイケてるわよ!!」

女子A「でしょ?うふ~ん♪」

・・というやり取りになるからです。

娘はこの文化で育ってきたため、友達が自分をアピールしてきた時も、褒めやすかったそうです。

同意したときは、素直に認める。

非常にシンプルだったと。

・・それが日本の小学校に転入すると、

「あたしって、可愛くないよね?」

という、真逆の質問のオンパレード。

「これは、どう答えるのが正解なんだろうか・・。」

「正直に言えば良いのだろうか・・。」

「でも正直に言ったら、傷付けてしまうことになる・・。」

悩んだ娘は、自分ではコメントせず、みんなのやり取りをじっと観察していたそうです。

そしてどうやら、

「可愛くない」を否定すること=「可愛い」と褒めることに繋がっているらしい・・

と察したものの、

日本人、めんどくっさ!!!

と思っていたそうです。

ただ、東京の小学校でのやり取りは、そこまで頻繁ではなかったし、しつこくもなかったので、あまり気にならなかったと。

転校先のリーダー女子と渡り合った娘

しかしこれが、昨年、東京から兵庫・芦屋の小学校に転校してから状況が一変します。

東京の小学校では人気者だった娘も、転校先ではボス的存在の女子から目の敵にされ、様々なバトルを繰り広げたそうです。

海外育ちで自分の意思をはっきり主張する娘は、ボス女子の言うことには従わない、ボス女子が虐める子に声かけする、ボス女子の矛盾を皆の目の前で指摘してやり込めたりなど、まぁ彼女の逆鱗に触れるようなことをしまくっていたらしいです。

そして今年の4月、5年生に上がるときに彼女とはクラスが分かれて喜んでいた娘でしたが、何と、知らないところで春休みの間に娘に関して嘘の情報が色々と拡散されていたらしく、初めて同じクラスになった知らない女子から、娘があちこちで悪口を言われていることを知らされて、娘は大変なショックを受けました。

それが実際に自分がやったことに関して悪く言われるなら仕方がないですが、全く事実無根の嘘を噂として広められ、それが元で嫌われてしまったことは、娘にとって受け入れがたい状況でした。

私は、おそらくこのような噂を流しているのは例の彼女であろうと見当はつけていましたが、何だかんだやり合いながらも、彼女は娘を慕っているような感じも見受けられたので、どうして急にそのような関係になってしまったのか、不思議に思っていました。

そうするうちに芦屋の小学校も終え、カナダに戻って来たため、すっかりそのことを忘れていました。

しかしある夏休みの日、夕食の際、娘が

「実は、ママに叱られると思ってその時は言わなかったんだけどね・・。」

と、ある事件を白状しました。

我慢の限界を迎えた娘が口にしたこと

娘によると、兵庫・芦屋の小学校は、それは地獄だったそうです。

まず、東京の小学校よりも受験戦争が熾烈で、生徒たちがお互いにライバル同士という感じで、ギスギスしていたと。

芦屋は阪神間にあるので、神戸・大阪・京都・奈良の名門校へのアクセスが良く、昔から、お受験の激戦地区として有名だったそうです。

あの灘高校も、お隣の区ですしね。。

娘がいた小学校は、保護者や先生によると芦屋の中ではのんびりした方ということでしたが、それでも、東京の田舎の小学校から転校した娘には、大きなカルチャーショックでした。

実際、私も関西の小学生は東京の小学生よりも擦れてなくて、お笑い文化の中で育っているから、きっと楽しいに違いない!と勝手なイメージを持っていたのですが、娘からの話を聞いて衝撃を受けました。

まさかの、東京の娘の小学校の方が、自由で開放的だったとは・・!

先生と生徒の関係も、ずいぶんと支配的というか前時代的で、こんな文化が未だに残っているのか・・!と驚きました。

ママ友からの情報では、兵庫の教育や受験制度は日本の中でも特殊だということで、現在話題になっている兵庫県知事の一連の事件・問題に関しても、それが醸成される風土というか文化があるように思えてなりません。

話は戻りますが、娘がそうしたストレスフルな学校生活を送る中で、東京の小学校以上に、例の日本女子特有の会話が繰り広げられていたそうです。

その話の中心は、もちろんリーダー女子です。

「あたし、ブスだからぁ~。。。」

「そんなことないよ!ねぇ、みんな?」

・・この会話セットが、度々繰り広げられていたと。

娘はイライラを募らせていきました。

しかも何よりも我慢できなかったのが、本当にブスだと思っているならまだしも、思ってもいないことを口にして、周りから否定してもらい、かつ賞賛をもらうことを目的にしている。

つまり、

賞賛欲しさに言っているのが透けて見える!!!

と娘は怒り狂っていました( ;∀;)

そしてある日、学校を下校中、一緒に帰っていたリーダー女子とその取り巻き達に、また同じやり取りが発生したそうです。

「あたし、ブスだよね?」

と質問してきたリーダー女子に、様々なストレスから我慢の限界に達していた娘は、今こそ喰らえ!!とばかりに、渾身の本音を口にしたそうです。

「うん、ブスだと思う!!」

更には、

「あたしは自分のこと可愛いと思ってるけどね♪あはは!じゃあね~!!」

(完全に余計な一言を)言い放ち、絶句して言葉を失い立ち止まった彼女たちを残して、サッサと一人で帰宅したそうです。

道路の角を曲がり、彼女たちが見えなくなってから、娘は心の中でガッツポーズをし、遂に本当のことが言えた喜びを抑えきれなかったそうです(おいおい・・)。

そうか、これだったのか!!!

私は急に娘が嘘の噂を流されて失脚(?)した原因を確信するに至りました。

娘の気持ちは分かります。

聞かれたことに正直に答えただけなのに、理不尽な仕打ちを受けた娘のことを可哀想に思う気持ちもあります。

しかし私は日本女子。

いや、そりゃ、あかんやつよ・・

しかし、もはやアイデンティティ的に日本女子ではない娘は、むしろ、

ざまぁ!!!

という気持ちで、一片の後悔もないそうです。

それが原因で悪口を言われたとしても、何とも思わないと。

自分は自分の信念に従って本当のことを話しただけ。

むしろ自分を誇らしく思う気概のようなものすら感じます。

「いったいこの日本人の意味不明のやり取りって、何なの!?」

と怒りが収まらない娘は言いました。

「まぁでもさ、日本の男子の間で、そういうやり取りってあまり聞かないよね?だからむしろ、日本女子にだけ発生するやり取りなんじゃない?」

と答えると、

「確かに!」

と納得していました。

「俺、今日、イケてないわぁ~、、」

「そんなことないぜ!?」

・・って、確かに男子がやっているの、見たことないですね。

「本音で話せる男子の方が、まだ接しやすい。」

と。

それ、分かる分かる。

私もそれで男子とつるんでいたら、女子からめちゃくちゃ陰口たたかれたっけ・・。

9月に新学期を迎え、最終学年(Grade6)に進んだ娘。

豪胆でよく笑う優しい男の担任の先生で、今のところ楽しく通えています。

「ママ、将来日本のどこに住んでもいいけど、兵庫だけは、絶対にやめてね!!!」

と娘から言われました。

次に日本に住むのが何年後かは分かりませんが、まぁ、その頃には兵庫も色々と状況変わってるんじゃない?

・・と、兵庫県知事の一連のニュースを見て感じる今日この頃でした。

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