イギリス生活・イスラエル生活を経て、カナダ移住へ

山あり谷あり海外移住記

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次、どこに住むか。

投稿日:2023年5月24日 更新日:

次にカナダのどこに住む!?

皆さま、こんにちは。

GWも終わって少し経ちますが、いかがお過ごしでしょうか。

我が家がカナダに戻る日まで、いよいよ一年と少しになって来ました。

前回はアルバータ州のエドモントンという都市に住んでいましたが、そしてとても住みやすい街でしたので再びエドモントンに戻る予定でしたが、

永住権取ったからカナダのどこでも住めるのに、ずっと同じ街はもったいなくない?(*´Д`)

・・と、ふと思ってしまいました。

だって、日本みたいな小さな島国ではなくて、大陸ですよ大陸。

しかも親戚縁者がいるわけでもないので、どこにいた方が良いというのもない。

他の都市も見てみたい、住んでみたい・・と思い始めました。

当初、同じアルバータ州のカルガリーが候補に上がりました。

領事館があるから、在外選挙のときやパスポート更新のときに便利!

日本語補習校もある!

日本から直行便がある!

勝手知ったるエドモントンと同じアルバータ州だから安心!

アルバータ州は、州税がゼロだしね♪

そうだカルガリー行こう(*'▽')9

そう思っていたのですが、夫が

「前からモントリオールに行ってみたかった」と言い出し、モントリオールについて調べてみると。

領事館があるから、在外選挙のときやパスポート更新のときに便利!

日本語補習校もある!

日本から直行便がある!

アメリカのNYが近い!鉄道や車で行ける!

・・え!?ホンマ!?(←テンション爆上がり)

私たち夫婦は、アメリカには住む勇気がありません。

なぜなら銃社会だから。

隣人が銃を持っているかも知れない(持っていても良い)恐怖の中では、安心して生活ができない!と思っている小心者です。

でも、旅行なら、ちょびっとだけなら、行ってみたいなっっ。

ずっとそう思っていたので、NYに近いというのは、結構大きなポイントでした。

そして、私の母の愛読書「赤毛のアン」の舞台である、プリンスエドワード島も近い!

あんまりこれまで親孝行らしいこともしてないけど、母を夢の舞台に連れて行ける!!!

やったじゃん!!!もう決まりじゃん、モントリオールじゃん!!!

・・と浮かれていたのですが、何やら嫌な予感がして更に調べてみると。

しまったーーーーー!!!

ケベック州じゃーーー!!!

フランス語圏じゃーーーーー!!!

娘の小学校、ALLフランス語じゃーーーーー!!!

・・ということに気付き、あっさりと撤退。。。(ノДT)

しかし、プリンスエドワード島やNYへのアクセスの近さは諦めきれず・・

そうや。

オタワや!!!

カナダの首都やねん、大使館があんねん!!!(私は関西人ではありません)

モントリオールとは、川を挟んで対岸やで!!!(ものすごく大雑把な言い方してます)

なぜか直行便はないねんけど、日本語補習校はあるしな。

オタワにしよう。オタワ。

・・と、とりあえず、現時点では、オタワになりました。

ただ、つい先日、

「車、カナダでまた持つの、色々としんどいな~」

という話になりました。

日本だったら廃車レベルの中古車でも、100万以上はします。

ガソリン代が高い。

保険代はもっとバカ高い。

日本の車の保険代1年分が、カナダだと1ヶ月分だったりします。

そして何より、今回、カナダから日本に一時帰国した大きなきっかけになった、

まだ記事にはしていませんが、

旅先で車廃車事件。

あの事件がなかったら、今でもカナダに住み続けていたのは間違いありません。

蘇る悪夢・・

もう車要らないんとちゃう?

今みたいに、普段は公共交通機関を利用して、遠出するときはレンタカーでええやん。

日本語補習校の徒歩圏内に家決めれば送迎も楽やし。

習い事も、今はオンラインでできるのを探せばええやん。

そうやねん、もう家も車も所有する時代とちゃうねんで、交通の便のええとこに住めばええやん!!!

・・そしたら、オタワじゃなくてトロントか?

交通の便いうたら、そらトロントになるんとちゃう?

・・まぁその時にまた考えればええけど、とりあえずはトロントやな。

・・という話になりました。

あぁ、次にどこに住むかを夫とあれこれ話し合うのは楽しいです。

それにしても、なぜに関西弁?

夫は東京出身、私は九州出身。

関西には縁もゆかりもありません。

ほな、どうして突然関西弁に変わったん?

はい、これにはれっきとした理由があります。

えぇ。

私たち。

・・東京を脱出します!!!

そうだ関西に行こう

今から遡ることちょうど一ヶ月ほど前・・

私は、緑に飢えていました。

青い空に飢えていました。

平たい言い方をするならば、自然に飢えていました。

私が上京したのは就職のときで、結婚した夫も東京出身で都内に実家があったため、結婚してからもずっと東京に住み続けていました。

これまで、ニュージーランド、イギリス、イスラエル、カナダなど、海外と日本を行ったり来たりしていましたが、日本にいるときは東京が当たり前。

私は東京を気に入っていました。

仕事には困らないし(海外と日本を行き来する身にとっては、帰国してすぐに仕事が見つかる環境はとても有難かった)、今住んでいる場所は23区外で田舎だけど、緑が多くてほっとする場所でした。

車がなくても電車でどこにでも行ける。

何でも揃っていて便利。

でも、カナダで生活したときに、日本ではお目にかかれないくらい巨大なスーパーなのに、人がまばらで、

「このスーパー、もうすぐ潰れるんだろうな・・。」

と思っていたら、それがカナダの普通の人口密度だったと気づいたとき。

バーベキューをする時に、他のグループが視界に入らないくらい、広いスペースがある。

どこに遊びに行っても、混雑とは無縁。

スキー場やキャンプ場が車で10分くらいの距離にある。

そういう暮らしをしてしまった後、日本に帰って東京で暮らしていると、だんだん、人の多さや自然までの距離感が苦痛に感じてきて、とうとう先日、

「緑を渡ってきた風を浴びたい・・・!」

「インスタントコーヒーでいいから、森の中で飲みたい・・・!」

と、狂乱状態になってしまいました。

「私をどこか自然の多いところに連れて行って、お願い!!!(;Д;)」

と、仕事帰りの夫にお願いしてカーシェアで車を借り、子供たちを乗せてあてもなく車を走らせました。

本当は埼玉の秩父くらいまで行って帰って来たかったのですが、車を返却する時間に間に合いそうになく、同じく埼玉の飯能くらいまでなら行けそう、ということで車を走らせました。

まぁ、さすがに緑とか畑とかは増えてきましたが、そこはただの緑の多い住宅地でした。

「こんなんじゃない!!!こんなんじゃない!!!」

もう、ちょっと発狂しそうでした。

ここでちょっと自己紹介しますが、私は長崎で生まれ育ちました。

背後にはすぐに登れる山があり、車を5分走らせると、釣りもでき、海水浴もできる海がありました。

でも、視界に山ばかりの故郷の風景に飽き飽きしていて、見渡す限りの平野、都市、というものに憧れていました。

だから、都会に出たときはとても嬉しかったし、どれだけのビルに囲まれても平気でした。

「山が見えない!!!どこまでもビル、人家がある!!」

それだけで、嬉しかったのでした。

でも、ここにきて分かりました。

自分が年を取ったせいもありますが、これまで私が東京で生活できていたのは、自分の中に、「自然の貯金」みたいなのがあったのだろうなぁと。

故郷で自然に囲まれて育って来て、その自然エネルギー?みたいなもののストックが、大量にあったのだろうなぁと。

それが、ここにきて、カッツカツに枯渇してしまったようでした。。。

先日友達と遊んだとき、子供を都心の小さな公園で遊ばせながら空を見上げると、とても綺麗な碧色でした。

目を細めながら

「空が青いね・・」

とつぶやくと、友人から

「病んでるねぇ(笑)」

と心配されました。

そうです、私はもう、自然に還らなければいけない、もっと自然の豊かなところに行きたい!!!

と切実に思いました。

あと一年待てば、カナダに戻れます。

でも、もう、そこまであと一年、東京で過ごすということに耐えられなくなっていました。

拠点は東京じゃなくていい

ここ数年、日本で生活するときの拠点について、夫と話し合ってきました。

・東京である必要はない。今はモノも情報も何でもネットで手に入る。

・とはいえ、車がないと住めないような田舎は困る。車がなくても公共交通機関で生活ができる利便性は欲しい。

・都市だけど自然も近い、自然にアクセスしやすいところが良い。海も山も欲しい。

・仕事の見つかりやすいところが良い。

---ということを折に触れて話し、「札幌・神戸・福岡」くらいまで候補を絞っていました。

中でも神戸は一番の候補でした。

歴史好きで、いつか京都に住んでみたいと思っていた自分にとっては、関西にあるのがポイントが高かったのです。

神戸は港町で、私が生まれ育った長崎とも街並みが似ているのも嬉しい。

「次は、神戸に住みたい。」

私は夫にそう宣言し、そう考えると、東京でのあと一年も頑張れる気がしてきました。

そしてGW前、今住んでいる市の市議会議員選挙がありました。

選挙結果、どうなっただろう?とネットで調べていると、ほぼ同時期に全国でも地方選挙がたくさんあったようで、「灘高校→東大→ハーバード大学卒の史上最年少26歳で当選した若き芦屋新市長」が話題に上っていました。

こんな人いるんだぁ・・

若いのにしっかりしてるなぁ・・

こんな人が市長になったら、どんな風に街は変わるんだろうか・・

そう思うといてもたってもいられなくなり、私は夫に

「ねぇ、すごい人が芦屋市長になったみたいよ。なんか芦屋面白くなりそうだから、次日本に帰ってきたら、芦屋ってのも候補に入れない?」

と言いました。

「はぁ・・?マジ?」

夫は突然の無茶ぶりに呆れ困惑していましたが、ネットの記事を見せると、

「確かに面白そうだねぇ。うちの市でこんな人が立候補しても、絶対に当選しないと思う。やっぱ、選ぶ方の民度ってのもあるよね。」

と理解を示してくれました。

今住んでいる市は、都内とはいえちょっと特殊で、市長は代々、この土地にいくつかある大地主の家が持ち回りで務めているような街です。

この現代で、しかも東京で、そんな街があるんだ。。

・・と、こちらに来て驚いたものです。

「そうだよね、ここで立候補しても、絶対に当選できないよね。」

そんなことを話しながら、芦屋について簡単に調べてみると。

背後には六甲山が控え、大阪湾(その先は瀬戸内海)に面した気候の穏やかな歴史の古い街。

大阪や京都まで近い。

神戸空港もすぐ、東京にも行きやすい。

神戸・三宮も近い。

あとはご存じの、超高級住宅地「六麓荘町」がある。

・・うわぁ、めっちゃいいやん・・!

自然と都会のバランスが素晴らしくないですか・・!?

次は芦屋なんじゃない・・?もう決まりじゃない・・?

私がかなり前のめりになっているのを見て、夫が一言。

「せっかくだから、GW使って視察に行ってみるか・・」

芦屋へGO!

そこからは早かったです。

GWまで、3日を切っていました。

何とか東京のレンタカー屋で、借りられる車を見つけました。

関西のホテルが全滅だったので、大阪に住んでいる友人に連絡を取りました。

「GWに関西旅行するんだけど、ホテルが全然空いてなかったから泊めてくんないかな・・」

「うん、い-よ♪」

「えっ!?私一人じゃないんだよ!?2泊3日、家族4人だよ!?」

「うん、い-よ♪」

「このご恩は忘れません!!!(T▽T)」

・・スムーズに事が運ぶ時って、こんなにもトントン拍子なのか!!!

そして5月3日は午前2時30に家を出発!

高速に乗り、午前4時半には渋滞が始まり・・

大阪の友人宅に着く頃には、出発から15時間が経過していました。

恐るべしGW・・

そして2泊3日の弾丸視察旅行を終え、すっかり芦屋の環境が気に入り、東京に戻ってから不動産屋さんと連絡を取り合い、物件を探し、オンライン内覧などを経て、住む家を決めてしまいました。。

たまたま、夫は8月から、全国どこでも仕事ができるようになります。

それも関西移住の決断に繋がりました。

「次回の日本帰国のターンまで待てないなら、今行けばいい!!」

・・問題は、娘の学校と、私の仕事でした。

夫からは、GWに芦屋視察旅行をするに当たり、娘の説得は私が責任をもって行うように言われ、どうやって伝えよう?と悩みましたが、正直に告げました。

娘は今の小学校を転校することをとても嫌がりました。当然です。

「でもねぇ、新しいお家では、R子ちゃんの部屋を用意してあげられるよ?」

「え。それなら行く。」

「えっ、いいの!?転校するんだよ!?」

「うん。行く。」

あぁ娘よ、ありがとう・・!!!

もうこれから日本の中では、なるべく動かないようにするからさっ!!(でも何が起こるか分からないけどさっ)

そして私の仕事。

派遣社員で、在宅勤務メインで月に出社は1・2回ですが、さすがに東京から関西に移るとなると難しいだろう。。

ダメもとで派遣元の営業担当者に相談してみたところ、派遣先に掛け合っていただき、

「働き続けることを希望されるなら、完全在宅勤務でOKですよ。」

との有難いお言葉・・!!!

真面目に働いてきて良かった・・そして寛大な派遣先企業様に大感謝です。

というわけで、この夏、我が家は、カナダまで一年を残して、東京から関西に移住します。

こんな激動の一年になるとは思いませんでしたが、、それでこそ我が家、、という感じもします。

また芦屋に移ったら新生活をご報告させていただきます。

皆さんも日本の夏をエンジョイしましょう!!!

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