イギリス生活・イスラエル生活を経て、カナダ移住へ

山あり谷あり海外移住記

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もうすぐサマータイム!極寒の冬を振り返る ~カナダの現地情報④ エドモントン・冬(2019-2020)~

投稿日:2020年3月2日 更新日:

エドモントンにも春がやって来た♪

皆さん、3月に入りました!(#^^#)

ここ極寒の地エドモントンも、すっかり春めいて参りました。

もちろんまだまだ寒い日もありますが、何より日が長くなり、陽射しも日々強くなり、晴れた日には心がウキウキしてきます♪

そう!

そして3月8日からは待ちに待ったサマータイム!

これで名実ともに春に突入~という感じですね。

スーパーに買い物に行くと、自転車やアウトドア用品の売り場が前面に押し出されてきました。

娘の友達も、「今度キャンプに行くんだー♪」と言っているそうです。

まだ雪が積もっているのですが、どんなキャンプをするんだろう。

雪の中の冬キャンプなんてアウトドア上級者っぽくてカッコイイ!

さすがカナダ人だっ!

さてそれでは、私にとって初めての寒さ体験になった2019-2020の冬を振り返ってみましょう。

マイナス30℃台、体感温度マイナス40℃台の世界とは

まず、世界各地で暖冬が騒がれて久しいですが、ここエドモントンも例にもれず、在住40年の大先輩が仰るには、「昔よりもずっと暖かく、積雪も少なくなった」とのことでした。

そうは言っても、9月下旬あたりから雪が降り始め、10月には積もり始め、11月~12月はかなり寒い日が多くなっていきました。

それでも、「な~んだこの程度だったら全然耐えられる!」と高を括っていたところ・・

エドモントン在住20年のママ友さんが

「この20年で経験したことのない寒さ」

と断じられた大寒波がやって来ました!!!

時期的には1月13日の週で、あの1週間は九州で生まれ育った私には想像を絶する寒さでした。

どのくらい寒かったのか、画像を見てもらいましょう。

1月12日~14日に注目!!

これは1月7日に天気予報を見た時に、日を追うごとに気温が急降下する様に驚いて思わずスクリーンショットを撮ってしまった時のものです(笑)。

前週から気温がぐっと下がってきて、1月12日からは、最高気温でマイナス20℃台、最低気温は実にマイナス30℃台が出現しています。

ちなみに、1月14日以降も極寒が続き、確か週の半ばには体感気温は何とマイナス40℃台と表示されていました。

テレビのニュースでも、

「5分で凍傷になるから、絶対に肌を露出させないように!!!」

と注意喚起していたらしいです・・。

この5分という時間は、自分の肌感覚でも外にいるのが限界を感じる時間でしたので、「5分で凍傷に・・」というのは、あながち間違いではないと思います。

以下、私が体験した極寒レビューです。

外に出た瞬間に肌が激痛に

冬の寒い日は、外にいるといくら厚着をしていても徐々に冷気が身体を包んで来て、手足の先の感覚がなくなったり、痛みを感じたりしますよね。

はい、通常であれば徐々に襲ってくるその感覚、外に出た瞬間に見舞われます!

私は娘のスクールバスのお迎えで午後4時前に外に出たのですが、帽子とマフラーでカバーできなかった顏部分が、激痛に襲われました。

特に鼻が痛くて痛くて、外にいるのは5分が限界でした。

過酷な寒さでスクールバスの到着が遅れたため(車は皆ノロノロ運転してました)、5分外で待ち→5分は家に戻って暖を取り、を繰り返して娘を待ちました。

そうしなければ耐えられない寒さでした。

息子はまだ生後2ヵ月の赤ん坊だったので身の危険を感じ、家に置いてきました。

鼻の中が凍る!吐いた息も凍る!

最初は鼻の中がシャリシャリして気持ち悪いなぁ。。と思っていたのですが、すぐに鼻の中の水分が凍っているのだと分かりました。

そしてあまりの寒さに、首に巻いたマフラーを口元まで引き上げたところ、マフラーに掛かった息がすぐに凍り、白い霜になってマフラーに付着。

帰宅して部屋に入ると、マフラーの霜が溶けてびしょびしょに。

金属を素手で触って激痛が走る!

マンション入口の金属のドアの取手を、うっかり手袋を外した手で触ってしまい、触った瞬間に激痛が走りびっくりしました。。

何というか、ドライアイスを素手で掴んでしまった感覚と言えば良いのでしょうか・・素手、厳禁です!!

ウェットティッシュ、フライドチキン、リュックも、、

ウェットティッシュは、たまたま店内で食事をした後に手拭きに使用して、ゴミ箱に捨てるのを忘れたためそのまま手に持って外に出たところ、一瞬で固まりカチカチに。

スーパーで買ったお惣菜コーナーのホカホカのフライドチキンは、車の中に置いて少し経ったら冷凍食品になっておりました。

ナイロンのリュックは、凍ったわけではありませんがパリパリとした感触になって、触るとカシャカシャと音がしました。

でも家の中は快適!

そのような恐ろしいまでの寒さでしたが、カナダは建物の中はとても暖かいです。

娘はスノースーツを着て学校に行きますが、スノースーツの中は常に半袖やノースリーブの夏服です。

学校の暖房が暑すぎるのだそうです。

我が家も、家の中は大人は長袖一枚、娘は半袖でウロウロ。

夜寝る時、流石に窓辺から冷気が漂って来ているのを感じ布団にくるまりましたが、部屋の設定温度を少し上げたらすぐに暖かくなり、快適に眠れました。

とにかく娘のお迎え以外では一切外出しないようにして乗り越えましたが、いや~、凄まじい寒さでした!

では今一度、画像をご覧ください。。

晴れ、ですよね・・?

晴れでこの気温!

最高気温がマイナス31℃って・・

ここは南極か。。

それでも個人的には日本の冬よりも過ごしやすい

極寒の地エドモントンで強烈な洗礼を受けた2019-2020年冬でしたが、私は日本の冬よりはエドモントンの冬の方が好きです。

というのも、先ほども述べましたが、カナダはセントラルヒーティングという暖房システムのため、建物全体が暖かいのです。

日本だと暖房器具のある部屋だけ、しかも暖房器具の周辺だけが暖かいというのが一般的だと思います。

部屋を一歩出ると外気温と変わらないレベルの寒い廊下、風呂場、トイレ・・

寝室や布団も予め暖めておかないとすぐに入眠できません。

カナダの我が家では、娘は暑がって年中半袖で夏服しか着ていませんし、布団は夏と冬も同じです。

部屋全体が暖かいので、ベッドの中が冷たいという経験をしていません。

朝も、寒くないので布団から抜け出すのに気合いを入れることもありません。

そしてマンションの地下に駐車場があるため、車に乗る時も寒くないですし、車を降りてお店に入るまでの数十メートルくらいしか外気に晒されないので、何なら部屋着で外出ができてしまいます(実際、カナダ人はコートを着ていない人も多かった)。

家の中で寒さを感じたのは、お風呂から上がって身体を拭く時くらいでした。

恐れていたカナダの冬がこんなに快適だとは!!

う~~む、さすがカナダだっ!!

あとは、屋外の無料スケートリンクでスケートを楽しんだり、公園でソリ遊びをしたり、車で10分も走るとスキー場があったりと、冬でも外遊びできる場所が結構ありました。

来年からはもっと外に出て冬を楽しみたいと思います。

もう春はすぐそこに

いかがでしたか?

エドモントンは、地球上の人口100万都市の北限と言われています。

普通に住宅街からもオーロラが見えてしまうこの街で初めての冬を迎え、寒がりの自分にはいかばかりかと心配していましたが、とても快適に過ごすことができました。

2月は寒い日も多かったですが、太陽の日差しが11月~1月とは全然違います!

雪が降って積もっても、翌日のお昼には結構溶けています。

着実に春になってきている!

私は春が一番好きです。

これから春・夏・秋と気持ちの良いシーズンが続きます。

カナダ人に負けず、アウトドアを楽しみたいと思います(≧▽≦)

最後に、ここ最近の気候を。

カナダでは0℃は寒くありません。こんなに暖かく♪

ここ最近で寒かった日がこちらです。

春になるのに「三寒四温」という言葉がありますが、まさにそのような日を繰り返して暖かくなってきています。

こんな気温でも、昼には10℃も上がります。春に向かう太陽の力強さを感じます。

次回は、冬のロッキーをレポートしようと思います!

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