イギリス生活・イスラエル生活を経て、カナダ移住へ

山あり谷あり海外移住記

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能力は関係ない!?仕事は「ご縁とタイミング」だと実感したエピソード【後編】

投稿日:2020年3月26日 更新日:

遂に、2020年の東京オリンピックの延期が決定しましたね。

残念ですが、一日も早く世界が日常を取り戻せるように祈るのみです。

さて、【前編】からの続きです。

☞ 能力は関係ない!?仕事は「ご縁とタイミング」だと実感したエピソード【前編】

ニュージーランドのオークランドでカフェの仕事を逃した、その衝撃の理由とは!?

クライストチャーチの日本食レストランの仕事が終わり、気分転換に移ったオークランド。

すぐに住む家は決まったものの、なかなか仕事にありつけない日々を送っていました。

バスで中心部に出掛けては、目についた日本食レストランやカフェを片っ端から訪ねて求職活動をしていましたが、その中で、1件だけ面接に漕ぎ付けたお店(とってもお洒落なカフェ)がありました。

しかも、そこが一番働いてみたいお店だったので、ここさえ決まれば他はどうでもいい!という感じでした。

偶然にもオーナーが日本人で、「今ちょうど募集中だから。」と、すぐに面接をしていただけました。

オーナーとの面接中に飲み物を運んで来てくれたウェイターが、金髪のイケメンだったのをいまだに覚えています(笑)。

面接を終えた時に、オーナーはこう言いました。

「まだ他にも面接が入っているので、今すぐにお返事はできません。採用した人にのみ、8月20日にご連絡させていただきます。」

人事尽くして天命を待つ

8月20日って!

私の誕生日じゃない!

ヤダ、何か運命的!?

・・というわけで後は待つしかなくなりましたが、その時点で、8月20日まで2週間くらいあったと思います。

と同時に、私はこのお店が決まらなかったら、クライストチャーチに戻ろうと決意しました。

既に目ぼしいお店は全て回り終えていたので、

人事尽くして天命を待つ

の状態でした(カッコイイ!)。

しかし何より、無職の状態でクライストチャーチよりも物価の高いオークランドにそれ以上長居はできなかったのです。

それにしても8月20日まで暇だな~と思っていた矢先、ふと手に取った日本語機関紙。

「Taste of Japan」という日本の文化を紹介するお祭りが、何と偶然にも8月20日に開催されることを知り、また当日働くボランティアを募集していたので、せっかくの誕生日に一人で過ごすのも寂しいと思い、ボランティアに応募することにしました。

そして8月20日までに1回、ボランティアのミーティングがあったと記憶しています。

ちなみに夫は Taste of Japan のボランティアの責任者を務めており、そこで私たちは出会ったのです(今となってはどうでもいいですが~)。

そして運命の日(& Taste of Japan の日)

私はボランティアに入りながらも、いつカフェから連絡があるかと気もそぞろでした。

面接で手ごたえを感じていたため、実は結構自信がありました。

なので、時間が過ぎていくごとに、だんだん焦って来ました。

おかしい、絶対に私に連絡が来るハズなんですが!?(;@Д@)

そしてイベントも無事に終わり、ボランティアも解散し、帰り支度をする頃には日もすっかり暮れて、

信じられないけど、私は落ちたんだな・・

と、ショッキングな事実を受け入れざるを得ませんでした。

あの時の悲しくて惨めな気持ちは、今でも忘れません。

幸いにもその日が私の誕生日だったため、オークランドで新しく友達になった人たちがお祝いをしてくれました。

しかも、その新しく知り合った友達の中に、何と私と生年月日が全く同じ男の子がいました。

誕生日だけではなくて、生まれた年も同じ。

後にも先にも、生年月日が完全に同じ人には彼以外出逢ったことがありません。

しかも、その彼とは、「弟の名前」「弟の誕生日」まで一緒だったのです!

これは話している内に次々と判明したのですが、あの時はお互い鳥肌が立ったのを憶えています。

しかも、当日イベントで知り合った同じボランティアの女の子に、何とはなしに「今日、私の誕生日なんだよね~。」と話したところ、「私もなんです!!」と返って来てこれまたビックリ!!

とにかく誕生日づいてました(笑)。

ちなみにクライストチャーチに戻ってから私はオークランドのリベンジでカフェの仕事を見つけるのですが、その仕事の後任の女の子もまた、同じ誕生日でした。

日本を出るまでは誕生日が同じ人に会ったことがなかったのですが(1日違いとかはありました)、海外でこれだけ立て続けに3人も出会ってみると、

8月20日生まれは海外放浪癖でもあるのか?

と思いました(;^ω^)

余談ですが、夫が働いていた日本の会社の上司にも、8月20日生まれの方がいました。

そして、何と夫のイギリスの会社の上司も、8月20日生まれでした!

誕生日マニアの私は大興奮しましたが、夫は「そんな珍しいこと?」とけんもほろろ。

いやいや、誕生日同じ人って、なかなか出会いませんからっっ!!

失意のうちにクライストチャーチへ、そして衝撃の結末

そしてとうとう8月20日当日にカフェから連絡が来なかったため、私は家への帰り道で Fright Centre という旅行代理店に立ち寄って翌日のクライストチャーチ行きの航空券を購入しました。

8月20日に仕事が決まらなかったらクライストチャーチに戻る旨をあらかじめフラットの大家さんには伝えていたので、その日の晩、急いで荷物をまとめ、翌朝退去して私はオークランドを去りました。

短かったなぁ・・。

一体何だったんだろう私のオークランド生活・・。

何とも言えない敗北感と虚しさ。

結局オークランドには、1ヵ月しか住まなかったのです。

そして無事に飛行機がクライストチャーチに到着し、空港に迎えに来てくれている友人と連絡を取るために携帯に電源を入れた瞬間、いきなり見知らぬ番号から電話がかかってきました。

これは空港に来てくれる友人の番号ではない。

まさか・・。

胸が高鳴ります。

しかし同時に嫌な予感もします。

そしてその嫌な予感は、見事に的中しました。

恐る恐る電話に出た私。

・・やはり電話の主は、

オークランドで面接してくれたカフェのオーナー

でした。

「もしもし、面接の結果ですが、是非kaminさんにうちで働いて欲しいと思います!」

もう、もう、この時ほど、運命のイタズラという奴を感じたことはありません。

「えぇぇぇ~~~~!?」

「だって、8月20日に連絡するって仰っていたじゃないですか!?」

「そのつもりだったんですが、昨日はお店がとても忙しくて連絡ができなかったんです。」

「もう落ちたと思って、クライストチャーチに戻って来てしまいました、いま飛行機で空港に着いたところなんです。」

「えぇぇぇ~~~~!?」

・・何でも、オーナーは私と面接した時点で、他にも面接する人は残っていたものの、「この子にしよう」と決めていたそうです。

それだけ好印象だったそうです(やっぱりね!)。

でも念のために全員面接をし、やはり私にお願いすることに決めたそうです。

しかし、8月20日当日、あいにくお店がものすごく忙しくて、どうしても連絡が出来なかったとか。

・・もはや家も引き払ってクライストチャーチに帰って来た以上はオークランドに戻ることは不可能なので、私は泣く泣く他の人に連絡するようにお願いしました。

オーナーもすごく残念そうでした。

もしもオーナーが予定通り8月20日に連絡をくれていたら。

もしくは、私が1日でもクライストチャーチに戻る日をずらしていたら。

私は間違いなく、オークランドのあのカフェで、3ヵ月間、同僚のイケメンと共に楽しく仕事をしたことでしょう(;Д;)

そして私のワーキングホリデー生活のその後の展開も、全く違ったものになったと思わざるを得ません。

というのも、オークランドにそのまま滞在していたら、私は夫と再会することはなかったからです。

それから。

しばらくは悔しくて眠れない日々を過ごしましたが(笑)、私はクライストチャーチで新たにカフェの仕事を見つけ、楽しく働くことができました。

そしてこの、

クライストチャーチ → オークランド → クライストチャーチ

と思いがけずも短期間に動いてしまったことで、私の中の何かに火が付きました。

せっかくのワーホリ期間、同じところにとどまっていたら勿体ない!!

・・カフェの仕事を終えてワーキングホリデーが残り5ヵ月を切ったところで、私はいきなり季節労働を求めて南島の Blenheim(ブレナム)という街に旅立ったのです。

そこでも有り得ないトラブルに巻き込まれながら、私は宿を転々とします。

そして3カ所目の宿で、私は、オークランドのイベントで一日だけ一緒に仕事をしてそれっきりだった、夫に再会したのです。

夫もまた、あのイベントを終えてからはオークランドを去り、別の街に移っていました。

そして旅行をしながら、たまたまブレナムに滞在していたのでした。

仕事は運か実力か!?

いかがでしたか?

これはほんの小さなエピソードです。

もちろん、仕事は本来は実力で勝ち取るものでしょう。

でも、その後の展開を見ても、何か見えない力であのカフェの仕事を逃したとしか思えなかったです。

そして最後に、私が「採用する立場」からも、「実力者」をどうしようもない「タイミング」で逃してしまった出来事を、一挙に2つご紹介します。

長くなってすみません、でも次で完結するので、是非見てくださいね!

☞ 能力は関係ない!?仕事は「ご縁とタイミング」だと実感したエピソード【番外編】

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