海外、特に欧米に住んでいると、洗濯機はドラム式しか使う機会がないのではないでしょうか?
ニュージーランドでは縦型洗濯機も見ましたが、イギリスやイスラエルでは、私が経験した限りは、ドラム式一択です。
海外の賃貸住宅は家具や家電が付いていることがほとんどですので、今まで住んだどの家にも洗濯機はありましたが、全てドラム式洗濯機。
とにかく日本の縦型洗濯機にはお目にかかれません。
今回は、そんな私が、縦型洗濯機がいかに優れているかについて、力を込めて説明したいと思います。
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機のどちらが良いか?
ではありませんよ(笑)。
縦型洗濯機が良いのです。
両方経験した私が断言します。
ドラム式洗濯機が好きな方もいるでしょう。
それはそれで素晴らしいです。
でも私は声を大にして言いたい。
「買うなら絶対、縦型洗濯機です」と。
・・・というわけで、この記事は、これから洗濯機を買おうとしている方で、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機のどちらにしようか迷っている方(そこのアナタです!)に、特に読んで欲しいです。
更には、縦型洗濯機にほぼ心は決まっているけれど、ドラム式洗濯機もまだ気になっている、だから最後の一押しが欲しい方(そこのアナタです!)にも、特に読んで欲しいです。
そして。
たった一つだけの魔法の理由(笑)で、あなたの心を納得させてみましょう。
納得できなかったら、速やかにこのページを閉じて、どうか更にインターネットで両者を比較してください。
なお勝手ながら、洗濯機本体の価格・コストパフォーマンスや電気代・水道代などのランニングコストではなく、ただただ「使い勝手」だけを元に独断で主張させていただきます。
■たった一つの、そして最大の理由とは
ズバリ、
「ドラム式洗濯機は、回した後に洗濯物の追加や調整ができない」
です。
皆さん、こんな経験はありませんか?
・洗濯機を回した直後に、「あ、あれも洗濯しとかなくちゃ!」と洗濯物を追加したこと。
・家族が「あ~これも入れといて!」と言って洗濯物をねじ込んできたこと。
・「あ~ちょっと入れすぎちゃった!少し減らしとこう」と洗濯物を一部取り出したこと。
・「あ、間違えてデリケート素材も入れちゃった!あれは別で分けておかなくちゃ」と慌てて抜き取ったこと。
・回したら凄い音がし始めて、硬貨などの異物が混入していることに気付いて探したこと。
・脱水時に洗濯物が偏って洗濯機が止まってしまい、洗濯物をほぐしたりしてバランスを整えたこと。
出てくる出てくる「洗濯あるある」、さあこれが縦型洗濯機なら、全て解決可能です。
機種によって操作に違いはあるものの、洗濯機を回し始めてからでも、蓋を開けて中の洗濯物を調整することは可能です。
ここまで書くとお分かりかと思いますが・・・
はい、ドラム式は、いったん回したらノンストップ!!!
誰にも止めることはできません。
洗濯かごから落ちていた靴下一枚、追加で入れられません。
すごい音を出しながらコインが洗濯されているのを目にしても、取り出せません(ガラスの蓋から見えるだけに切なすぎる)。
あぁこんな悲劇があるでしょうか!?
ドラム式は回したらノンストップ!靴下一枚入れられない!コインが見えても取り出せない!
私はこれまで、海外生活で5台のドラム式で洗濯をしてきました。
どの機種でも、どれだけ頑張ってあれこれいじっても、操作してみても、洗濯を始めたらロックのかかった蓋は絶対に開けることはできませんでした。
といってもつい最近、ヤケを起こして電源を落として放置していたら、いつの間にか水が全て抜かれた状態でロック解除になることを発見しました。
きっと回っている途中で電源を切ってしばらくすると、自動でそういう状態になるのでしょう。
これなら洗濯途中でも止めることができると言えばできますが、再度洗濯し直す時は、洗剤から柔軟剤から、全て入れ直しです。
では、どうしてこのようにドラム式は走り出したら止まらないのでしょうか?
その理由を説明いたします。
■どうして途中で止められない!?ドラム式のその衝撃の理由とは!?
別に驚くことではなくて、理由は簡単です(笑)。
扉が洗濯機の横(側面)についているので、洗濯の途中で扉を開けると、洗濯物と水が溢れ出てしまうからです。
縦型洗濯機は蓋が洗濯機の上(上部)にあるので、開けても洗濯物と水がこぼれ落ちることはありません。
なので、ドラム式はとにかく扉にロックがかかって、絶対に開かないようになっているのです。
■他にもこれだけある!縦型の方が使いやすい理由
・蓋を開けたままにしても邪魔にならない
洗濯した直後などは、内部を乾燥させるために蓋を開けっ放しにすることがあると思います。
ドラム式の場合は扉が手前に開くため、かなり動線を邪魔されます。
・洗濯物を出し入れする時に屈まなくて良い
扉が低い位置にあるドラム式は、中腰になったりしゃがみ込んで洗濯物を出し入れしなければいけません。
また扉が子供でも十分手の届く高さなので、洗濯機の中に顔を突っ込んで遊んでいたりして、危険に感じることがあります。
ドラム式は誤って子供が中に入ってしまい出られなくなる事故も発生しています。
縦型洗濯機だと、そう簡単に子供が中に入ることはできないでしょう。
・ダウンジャケットが洗える(デリケート素材が洗濯できる)
縦型洗濯機の場合は、ダウン素材やデリケート素材が洗濯できます。
洗濯槽の水の中で、ゆっくり回して洗ってくれますね。
これに対し、ドラム式は少量の水を含ませた洗濯物を上から下に落として洗う叩き洗い方式です。
以前ダウンジャケットを洗ってみたところ、中のダウンは全ての仕切りの中で片寄ってしまい、しかも丸く固まってしまっていました。
どんなにほぐしても、どれだけ乾かしても、もとの状態には戻りませんでした。
泣く泣く処分しました。
一応、「優しく洗うコース」でやってみたのですが、、、程度の差はあれ、いかんせん叩き洗い方式なので、特にダウン素材には致命的でした。
・洗濯かご代わりに汚れた洗濯物を入れられる
縦型洗濯機の場合、脱いだり汚れたりした洗濯物をポンポン入れていけます。
いわゆる洗濯かご代わりに使えます。
でもドラム式は、蓋を閉めるなら別ですが、半分ほど入れると洗濯物が飛び出してくるため、洗濯かご代わりには使えません。
実際に洗濯する時に洗濯物を詰め込むのですが、扉が手前に開いた状態なので、とにかく洗濯物がすぐに出てくるのです。
入れにくい事この上ないです。
・つけ置き洗いができる
縦型洗濯機は、バケツなどがなくても、洗濯槽でつけ置き洗いができます。
洗濯槽に注水して、そこにつけ置くことができます。
ドラム式はそれができません。
別の容器でつけ置き洗いをして、それから洗濯機に入れるしかありません。
・ドラム式は洗濯物に偏りがあると、うまく回らない
縦型洗濯機では、洗濯物が多すぎたり少なすぎたりして回らないことはほとんどないと思います。
そもそも、洗濯物の量によってコースを選択できます。最近は自動で判別してくれる機種もあります。
ドラム式は、洗濯物が多すぎても少なすぎてもうまく回りません。
特に脱水ができません。
少なすぎる時の方が、トラブルが起きやすいです。
でも洗濯物が少量の時って、ありますよね。
うまく回らない時、当然途中で洗濯物の量を調整できないので、エラーが解除されず最悪です。
もしくは、べちゃべちゃのまま終わった洗濯物を、量を調整してもう一度最初から洗濯しなければならないこともあり、ウンザリしました。
■しかしドラム式にも、いいところはある
これまでボロクソにドラム式のことを書いてきましたが、、、もちろんドラム式にも良いところはあります。
・乾燥機能はドラム式に軍配
縦型洗濯機の乾燥機能は使ったことがないのですが、確か完全に乾燥させるということが構造上・機能上難しかったはずです。
最新機種がどうかは分かりませんが、ある程度まで乾燥はできても、やはり仕上げに干さなければいけなかったと記憶しています。
ドラム式の乾燥機能は、パーフェクトです。
これは断然ドラム式が優れています。
タオル類などは、ふわっふわに仕上がります。
普通に干すとあんな風にはならないので、謎です。
干すのが面倒くさい時や時間がない時には、非常に助かりました。
ただ、電気代は相応にかかりますので、必要最小限の使用にとどめていましたが・・・。
電気代は気にしないから乾燥までやってくれる洗濯機が欲しい!という方は、ドラム式を買うことをお勧めします。
梅雨の時期などは特に重宝するのではないでしょうか。
・上に物が置ける(でも脱水の振動が半端ない)
縦型洗濯機は蓋が上部にあるため、洗濯機の上に物を置くことはできません。
ドラム式は蓋は側面にあるので、洗濯機の上に物を置くことができます。
ただ、脱水の振動が凄まじいため、脱水時に物を置いていたら、かなり移動したり最悪落ちてしまったりします。
なので物置きとしては一時的になりますが、スペースは結構広いので、便利と言えば便利です。
■最後に
いかがでしたか?
ドラム式を使っていると、日本の縦型洗濯機が恋しくて恋しくて・・・。
ちょっと怨念めいた記事になってしまったかも知れません(笑)。
あなたの洗濯機選びの参考になりましたら、苦労して日々洗濯している甲斐があったというものです。
もし私がこれまでの自分の経験を踏まえて洗濯機を新しく選ぶなら、
洗濯機は縦型、それと別で乾燥機を買います。
乾燥機は一度使うと、食洗機同様、ない生活は考えられない!
でも洗濯機をドラム式にはしないです(;´∀`)
つい力が入って長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!