食欲の秋です!味覚の秋です!
秋は何といってもフルーツが美味しい季節ですね。
日本ではフルーツはとても高価ですが、海外ではその安さにビックリします。
私が今まで住んだニュージーランドでも、イギリスでも、そして現在居住しているイスラエルでも、フルーツが安く食べられるのはとても嬉しい事です。
秋の果物といえば、梨・桃・りんご・葡萄・柿・メロン・イチジクなど様々ですが、この中で「いかにも日本っぽい果物」って、皆さんなら、何を思い浮かべますか?
私は柿です。
柿をイメージするとき、夕暮れ時、カラスが飛ぶ空の下、わびしい田舎のお寺と対照的に、道端にはたわわに実を稔らせた柿の木が一本・・・そんな風景が浮かんできます。
その柿の実は夕日を受けて夕焼けと同じ色で鮮やかに輝き、そこへお寺の鐘が哀愁を帯びてゴォーン・・・。
そして農家の軒先に吊るされた干し柿。
日本の心象風景ともいうべき情景が思い浮かびませんか?
とにかく柿にはお寺とか庵が似合います。
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なので初めて柿をイギリスで、しかも他のフルーツよりも激安価格で見た時は、我が目を疑いました。
近所のスーパーマーケット(Morrisons)で、確か5~6個入って、55ペンス(日本円で約75円)位で売られていたような。
そしてアラブ系の小さなお店にもいっぱい並んでいました。
どちらかと言うとアラブ系のお店の方が柿を多く扱っていましたね。
イギリスのスーパーでは、「お安いので良かったらどうぞ・・・」的な雰囲気でした。
初めは「日本の柿が売られている!!」と興奮していたのですが、わざわざ日本からフルーツを輸入するかな?という疑問が湧いたのと、あれだけ格安なのだから、近隣諸国、特に中東から来ているのではないか?と思うようになりました。
■柿の原産は中国、生産国にはスペイン・イタリア、そしてイスラエルも!
調べてみると、柿の原産は中国、ということでした。
あ、日本じゃなかったのか・・・。
まぁでもこれは納得です。
そもそも日本原産の果物や野菜って少ないですから。
中国なら、そうかそうだろうなぁという感じ。
きっと中国のお寺と柿も、中国人の心象風景の一つかも知れません。
でも、日本原産説もあるそうなのです!
東アジア説(中国説・日本説)、西アジア説があるみたいですが、とにかくアジア原産であることは間違いないようです。
日本には奈良時代に中国から伝わった説が有力なのだとか。
イギリスでは、「KAKI」の名前で売られているのを見たことがあります。
「KAKI」を見た時はテンションが上がりましたよ!
何でも南蛮貿易の時に、日本の柿がヨーロッパに伝わったからだとか。
こういうエピソードは嬉しいですね~!
生産量ですが、中国が1位で韓国が2位、かつては日本が3位・・・だったんですが、何と近年、スペインに抜かれています!!
スペインが3位で日本は4位に、、、あとは順位の多少の変動はあるものの、生産国TOP10にはイタリアやイスラエルも名を連ねます。
意外ですが、ヨーロッパでも作っているのですね。
スペインとイタリア。やはり温暖な気候が良いのでしょうか。
そして我が在住国の、イスラエル!!
イスラエルの食料自給率は半端ありませんので(何と100%)、イスラエルで流通している柿は間違いなくイスラエル産でしょう。
先日、スーパーで買った柿は4つ入りで5シュケル(日本円で約150円)でした。
こちらがその画像です(撮る前に1つ食べてしまいました)。
見た目も味も、日本の柿と遜色ありません。とっても美味しい!!
そういえば、こちらにはデーツ(なつめやし)というドライフルーツがあるのですが、それが干し柿ととても似ているんです。
ちょっと高いのですが、干し柿を一回り小さくしたような感じで、色は茶色、ねっとりとした舌触りとジューシーで濃厚な甘みがあり、風味はまさに干し柿を連想させます。
干し柿を愛する日本人にも是非食べて欲しいフルーツです。
干し柿の方がもう少し甘いかな?という感じがしますが、私の午後のミルクティーとセットでいただく、お気に入りのスイーツです。
このデーツについては、最近日本でもスーパーフードとして注目されてきているようなので、近日中に記事にしたいと思います。
以上、柿についてのレポートをお届けしました!