イギリス生活・イスラエル生活を経て、カナダ移住へ

山あり谷あり海外移住記

■イギリス生活 ★育児

ついに夏休み突入! ~娘の幼稚園の変遷を振り返る②(イギリス編)~

投稿日:2019年7月15日 更新日:

さて、娘は、イギリス・イスラエル・日本・カナダで、実に7カ所もの幼稚園・保育園に通いました。

(➡前編はこちら:ついに夏休み突入! ~娘の幼稚園の変遷を振り返る①(カナダ編)~

今回は、イギリスで通った幼稚園についてご紹介しようと思います。

■2歳で日系のプリスクールへ

イギリスで娘が通ったのは、2歳~4歳児を対象にしていた日系のプリスクールです。

イギリスでは、3歳を迎えた後の最初のタームから、公費で幼稚園の補助が出ます。

母親が専業主婦の場合、そこまでは家で子供を見る家庭が多く、我が家もせっせと近所のプレイサークルに顔を出したり、各地に点在する公園や子供用の室内ジム(遊具施設)に通ったりしていました。

3歳になって幼稚園に通い出せば、土日だけ家で子供を見れば良い話ですが、未就園児は毎日がホリデー!

しかし、いかんせん、そんなに連日あれこれ参加できません。

同じ年齢の子供を持つママ友たちと協力しながら、それぞれの家に招待したり、公園やイベント情報を交換したり、はたまた一緒にお出かけしたり・・そして3歳前の子供はまだ目を離すことができずお友達とも上手に遊べないので、出掛けた先でもずっと親はそれぞれの子供に付きっきり・・とにかくこの時期が一番大変でした。

加えてイギリスは天気が悪く、晴れていても急に雨が降ったりして、公園に出掛けようとして出鼻をくじかれることがよくありました。

そんなこんなで、お出掛けを計画しても天候でスケジュール変更を余儀なくされ、次第にあれこれ考えるのがしんどくなり、悪天候が続くと家に籠る期間も長くなり・・と負のサイクルにはまり、もうこれは有料でも、子供を見てもらえる所に預けるのが親子それぞれにとって良いのではと考えるようになりました。

ちょうどその頃引っ越しをした我が家は、幸運にも日系のプリスクールと同じ地区になりました。

その存在は知っていたものの、3歳までは補助なしの全額負担であることと、引っ越す前は家から遠いことで全く通わせる選択肢になかった幼稚園でしたが、とりあえず見学を申し込んで行ってみると、先生方がとても優しく、子供達ものびのびと遊んでいます。

先生は全員日本人で、日本語で過ごす幼稚園です。

何より、日本の季節行事(節分・ひな祭り・七夕など)をちゃんと取り入れて子供たちに教えてくれるのが気に入り、娘も2歳になっており通わせることができる年齢だったので、週1日だけですが行かせることにしました。


➡教会の1室を借りての教室でしたが、おもちゃは充実していました

子供達は、日本人の子とハーフの子が半々といった感じでしょうか。

日本人の家庭では、一時的にしろ永住にしろ海外に住みつつも、日本人として日本の文化をちゃんと子供に伝えたいという親の願いがあります。

国際結婚の家庭では、英語は不自由しない反面、日本語教育に悩む方が多く、その一助として、日系のプリスクールを選ぶ方が多かったです。

我が家は日本人家庭ですので、娘は全く英語を理解できていませんでした(しかも私が英語が苦手のため、特に教えることもせず)。

3歳からは娘は現地の幼稚園へ入れることを考えていたので、英語はそこからぶっつけ本番です。

一度、プリスクールの先生に「いきなり現地の幼稚園に入れて英語は大丈夫ですかね?」と相談したことがあったのですが、「子供も馬鹿じゃありません、ここが英語の国だということは分かってますし、ちゃんと英語も耳に入って来ていますよ。子供の吸収力は凄いです。何の心配もいらないですよ。」と言われ、安心しました。

そんなこんなで、週1日だけ日系プリスクールに通い始めた娘ですが、初回から泣くこともなくスムーズに参加でき、預け時間2時間を終えてお迎えに行った時は帰りたくなくて私から逃げ回る始末。

私も2時間だけですが、自分一人になる時間が初めて持てて、通わせて本当に良かったと思うことができました。


➡晴れた日は外でも遊びます♪

そのプリスクールは、曜日ごとに活動が違っていて、当初娘は音楽遊びの日にしていたのですが、後ほどクッキングの日に変更しました。

このクッキングが大当たり!

それまでは、お迎えの時に「今日は何して遊んだの?」と尋ねても特に何も答えてくれなかったのが、クッキングは大いに楽しんでくれたようで、「ナイフでニンジンとキュウリを切ったの!」などと具体的にかつ興奮して報告してくれるようになり、帰りは作ったおやつのオマケつき♪

本人も上機嫌で自分で作ったオヤツを大切に家に持ち帰り、美味しそうに食べていました。


➡結構しっかりクッキングさせてくれます


➡私には一度も食べさせてくれませんでしたが(笑)、毎回とっても美味しそうでした♪

実は娘は、イギリス時代の記憶がほとんどありません。

イギリスで過ごしたのが1歳~3歳にかけての幼い短期間だったこともありますが、その後にイスラエルと日本で過ごしましたので、成長に伴い記憶もどんどん上書きされて行ったようです。

あんなに仲良く遊んだお友達も、お世話になったママ友のことも、忘れてしまっています。

イギリスを去ってしばらくは、私も意識的にイギリスの話をして、ちゃんと覚えていたのですが・・。

色んな場所を行き来している内に、いつしかイギリスの話をする回数も減っていき、久しぶりに話してみると、まだらボケのような記憶状態になっていました。

そして今では残っていた記憶の片鱗すら失われてしまいました。

しかし唯一、このプリスクールでクッキングをしたことだけは、今でもしっかり覚えています。

今、私の食事作りのお手伝いが大好きなのも、この幼稚園での経験が大きいと思います。

ちなみに、娘は通ってから3カ月ほどは、皆が一緒に輪になって歌ったり先生のお話を聞いたりしている時に、一人でウロウロしたり他の遊びをしたりして、全く集団行動というものができませんでした。

それも心配で先生に相談したのですが、「大丈夫ですよ、どの子も最初はそうなんですが、次第にお友達と一緒の行動が出来るようになっていくんです。」と言われ、先生にお任せしていました。

そして先生の言葉通り、プリスクールを終わる頃には、ちゃんと椅子に座ってみんなと同じ行動が出来るようになっていました。


➡ぼっちでも、ちゃんと先生がフォローしてくれました。。

■突然終わったイギリス生活 ~まさかのイスラエルへ~

やがて2016年10月に3歳の誕生日を迎え、その次のターム(2017年1月)からは現地の幼稚園に通うことになり、2016年1月~12月までのちょうど1年でこのプリスクールを終わることになっていました。

しかし事態は急展開し、2017年1月から夫の仕事でイスラエルへ行くことになったため、2016年12月末でイギリスを引き払い、2017年1月から通うはずだった現地の幼稚園は、幻となりました・・。

その幼稚園に入園辞退の電話を入れた時、「どうして辞退するの!?」とかなり気分を害した感じで詰問されたのを覚えています。

とても人気の幼稚園だったため、入園許可が出た時は非常に嬉しかったですし、先方も「うちを断るなんて!」という気持ちがあったのだと思います(;Д;)

「2017年1月から、イスラエルに行くことになって・・」

と言ったときの先方の驚き具合と、手の平を返すようにものすごくこちらを気遣う様子は、今でも鮮明に覚えています(笑)

えぇ、イスラエルですものね。。

そりゃそうですよね。。

でもね、住んでみたら、とっても楽しかったんですよ(#^^#)

それでは次回は、そのイスラエルの幼稚園についてお話しします。

➡続編:ついに夏休み突入! ~娘の幼稚園の変遷を振り返る③(イスラエル渡航前)~

➡続編:ついに夏休み突入! ~娘の幼稚園の変遷を振り返る④(イスラエル編&日本編&まとめ)~

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