イギリス生活・イスラエル生活を経て、カナダ移住へ

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旅に出たカエル

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前回の記事で、サンタさんについて少し書きましたが、皆さんの家にはいつまでサンタさんが来てくれましたか?

もしくは、いつまでサンタさんの存在を信じていましたか?

高校の時、同級生と話していて素敵なエピソードを聞いたのを思い出したので、忘れないうちに記事にしたいと思います。

かれこれ20数年前の話ですが・・

自分が高校を卒業して20年以上経っているという事実にしばし呆然としてしまいましたが(笑)、高校時代、同じ予備校に通う同級生と、予備校に向かうバスの中で雑談していた時の話です。

ちなみにこの同級生は男の子で、高校3年間で同じクラスになったことはなく、ただ家が同じ住宅街にあるため、お互い存在は知っている感じでした。

それが同じ予備校に通うようになって、バスの中で顔を合わせる内に仲良くなり、よく色んな話をしました。

知り合う前は、イケメンだけど気取った感じの奴だ!と思っていたのですが、思いがけず気さくでユーモアもあり、ウマが合ったので、バスの中では本当に楽しく会話をしたのを覚えています。

卒業後は彼も私も県外の大学に進学したため会うことはなくなりました。

一応、実家は同じ住宅街なのですが、帰省した時にも見かけたことはありません。

彼は今どうしているんだろう。

もし結婚して子供がいるなら、間違いなく良いパパになっているだろうなと思います。

以下、私と彼の会話(本当はもっとバリバリの九州弁ですが)を再現します。

サンタさんって・・

私「あ~~もうすぐクリスマスやね~。」

彼「そうやねぇ。」

私「うち、いまだにサンタさん来るんよね。さすがにサンタさんのことを信じてるフリするの、厳しいわぁ。」

彼「マジで?枕元にクリスマスの朝にプレゼントが置かれとるってことよね?それで親の前では何て言うん?」

私「やーー、どうしようか迷ったけどね、うち、下の弟が6つ離れとるけん、弟の手前、『うわぁ!サンタさんが今年も来てくれたよ!!』ってめっちゃ感動してる感じで親のところに報告に行ったけん。」

彼「じゃあ弟はまだ信じとると?」

私「うん。もうバリバリにね。でも私もさぁ、実は中学3年まで本当にサンタはおるって信じとったけんね。だってうちの親、めっちゃ手が込んどるもん。」

彼「へーーどんな?」

私「いや、小さい時にサンタさんに手紙とか書くやん?そしたら、返事が届くわけよ。それも、もう本物のサンタさんが書いたみたいな、すごい奴よ。」

彼「あーー(笑)。」

私「しかもさぁ、家でうちの親と一緒にいる時に、郵便受けにカタンと何か入る音がしてさ、『あれ?何だろう?見に行ってごらん?』とか言われて、見に行ったら、サンタさんからの手紙が来とるわけよ!あれは今考えても、どうやったんやろうと思うわ。人に頼んだんかねぇ?」

彼「へー!」

私「そんで、すごく素敵なクリスマスカードに、英語とかで何か書いてあってさ、日本語も少し書いてあると。『いつもお母さんのお手伝いをして偉いですね。』とかさ。もう、『サンタさん、何で私の事こんなに知っとるん!?』って感激するやん(笑)。」

彼「おぉ~~。でもうちの親も少し似とるかも。ってか、うちも結構長くサンタさん来てくれたけん、俺も小学校卒業するまでは完璧にサンタの事信じとったもん。」

私「それは男子にしてはレアケースやね。うちらの家、似とるね(笑)。」

彼「な(笑)。それに、サンタさんからの手紙の話聞いて、俺も思い出した話があるわ!」

私「えー、何なに!?」

彼「俺、カエルから手紙もらったことある!」

私「え~~~~~!?(; ゚Д゚)」

さて、それはどんな話なのでしょうか?

少年とカエルさんの間に起きた、心温まる奇跡・・

彼が小さい頃、川に父親と遊びに行った時にカエルを見つけて捕まえ、家で水槽に入れて飼っていたそうです。

金魚とかを飼うような、小さい水槽です。

それで、そのカエルが、おそらくウシガエルのような大きい種類のカエルだったようで、日に日に大きくなり、遂に水槽に収まりきれず、パンパンになってしまったそうです。

彼も小さいながら、「カエルさん可哀想・・。」と心配していたある日のこと。

朝起きると、カエルさんが水槽にいません。

「えっ!?どうして・・!」

心配して部屋中カエルさんを探し回る少年に、父親が神妙な顔をしながらそっと声をかけました。

「○○(少年の名前)、カエルさんから手紙だぞ・・。」

あぁもう涙腺崩壊しそうです(ノД;)

彼が父親から渡された手紙にはこう書いてありました。

ぼくはたびにでます。

さがさないでください。

いままでいっぱいあそんでくれてありがとう。

かえるさんより

・・。

・・・。

・・・・。

彼「かえるさん!!!!(;Д;)」

かえるさんが本当に旅に出てしまったと思った彼は、号泣したそうです。

うぅ、当然ですよね・・(もらい泣き)。

私「す、すごい!!すごいわ君の親!!かえるさんは本当はどうなったと?」

彼「多分、うちの親がどっかの川に放したと思う。」

私「そうよね、そうよね・・。それにしてもいい話や~~ん!親も悩んだろうねぇ(笑)。」

彼「そう思うわー。かえるさんめっちゃ可愛がっとったもん、俺。」

私「でもかえるさんからの手紙を渡してくれるとか、すっごい素敵やん!!信じてたんやろ?」

彼「うん。信じとった。そうやね~ずっと忘れとったけど良い話やね(笑)。」

私「うちらの親、いい親やね~。私も子供持ったら、絶対同じことしたいわ!」

彼「うん俺も。」

かくして私は・・

いかがでしたか?

サンタさんからの手紙は、経験された方も多いのではないかと思います。

でもペットのかえるさんからの手紙なんて!!

何て素晴らしい、思いやりに満ちたエピソードでしょうか。

そして私は親になり、かつて彼と話したように、毎年、クリスマスのプレゼントは腐心してあれこれ演出しております。

特に我が家はこれまでクリスマスを迎える国や家が毎年違いましたので、「サンタさん、Rちゃんが引っ越したの分かってくれてるかなぁ。。去年と違うお家だけど、来てくれるといいねぇ。」と前振りをつけています。

なので娘は、

「サンタさん、Rちゃんのところにちゃんと来てくれた!!」

と毎回感激しております(;´∀`)

自分の時と同じく、息子は娘よりも6歳年下・・

まぁいつまで信じるかに関わらず、うちの親がしてくれたように、20歳までサンタさんから枕元にプレゼントが置いてあるのも、素敵かな。

いつか同窓会で彼に会うことができたら、

「ねぇ、サンタさん、どうしてる?( *´艸`)」

と聞いてみたいと思います(笑)。

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